プリズム (創元推理文庫) [Kindle]

著者 :
  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • #本 #読書 #読了 #貫井徳郎
    『プリズム』

    若くて美人の小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。
    ガラス切りを使いそこから窓の鍵を開けられ、傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。
    そして、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレートが発見された。
    いったい誰が彼女を殺したのか?

  •  いや、こういう手があったか、というかこれでいいんか? 犯人が明らかにならないまま終わるなんて。あとは読者が推理しろ、なんて究極の読者への挑戦状だ。
     そもそも真犯人って設定されているのか?
     いつ食べるかわからない宅急便のチョコに睡眠薬仕込むなんて間が抜けているし。

  • あり得ない、、

    評価2.1
    audible 7時間7分
    kindle 295ページ

     人気者の小学生教師が殺害され、仲良し小学生4人組が探偵役になる様子。重厚感なく軽いタッチで物語は始まる。満足の行く内容かどうかはともかくとして、すらすらと読めそう。チョコを送った同僚の男性が最初の容疑者となるが彼はどう見ても犯人ぽくない。関係ないけど最近はチョコのお返しはチョコなのか?
     4人組は御役御免なのだろうか、探偵役は同僚の女教師に引き継がれる。確かに子供には限界かも。流石に大人。軽快に調査を進め真犯人を突き止める。あれ?でも半分も残ってる。
     探偵役(語り手)は真犯人とされた医師に変わる。被害者の元彼である。あと1章残ってるので、本作品の組み立てを踏まえるとここでは事件は解決しないなどと若干冷めた感じにはなるが。案の定突き止めたのは被害者の不倫相手まで。
     次はその不倫相手。これが最後か。謎解きを楽しみにしていたが、不倫男とわいせつ男の泥試合からの雑な着地にちょっと動揺する。いくらなんでもあり得ない。人は死んでるし、その犯人が子供?どうせ殺すならわいせつ男の方だろう。最初の話ともあわないし、もう目茶苦茶。読んだ時間を返してほしい。

  • 小学校の女性教師が亡くなった事件を巡って、推理していく関係者の視点、関わり方が変わるたびに被害者像が変化し、推理の弱点が明らかにされていく。人間の多面性や危うい情念を暴きつつ、真相は・・藪の中。
    イケメン刑事はどこまで解明したのかツッコミを入れたくなるかも。

  • 知的ゲームの様相を呈している?でも、それなら、RPGの方が面白いかも。文章は飾り気がなく、ドンドン読めた。

  • 本格ミステリの極限に挑んだと言うのはどうだろうか?
    この終わり方が許されるとすれば新本格の方ではなかろうかとか思う。
    まあ、途中の話の流れとタイトルから若干嫌な予感はしたけど、それでも、東野圭吾のどちらかが彼女を殺したとかそう言う感じになってくれるのかなあと思ったら、
    何と言うか、全てが否定されてる感じがしてならない。
    全てにおいて、犯人の可能性を残しつつと言うのなら全く問題ないのだが、結局、本人の時は犯人じゃないと言う感じになってるし……。
    この感じで別の見えざる話があったとしてもそれはそれで評価したんだけど、そう言う話でもない感じだし、
    これは、本当にミステリなのかどうかすら疑わざるを得ない。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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