青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 引きこもり探偵の 言葉遣いには 違和感を持ちました。

    でも なぜか 憎めないんですよね。

    この探偵 坂木君が いなかったら ただの 引きこもり。

    この二人の 友情が 結構 ぐっと 来ますね。

    三部作 全部 読まないと いけませんね。

  • 人が死んだりしないミステリ。
    主な登場人物に悪意溢れる人がいるわけでもないので、心が疲れてる時に読んでも大丈夫。けれど、「あれ…これってBLだったっけ…?」と思うほど、探偵役の鳥井とワトソン役の坂木司の関係が特殊(共依存)なので、そのあたりが人によっては受け入れられないだろうなと思います。
    短編集で文章も易しいので、サクッと読めます。

  • 面白かったが、ひきこもり探偵の性格だけは違和感があって、私では理解できませんでした。ただ、ひきこもりでも生活できる仕事力や美味しそうな料理を作る技術や人の心がわかるのは、いいなと思いました。推理の部分は、探偵や主人公だけでなく、話が進むたびに増える友人が賑わって楽しめました。

  • 坂木司と、その友人の鳥井真一を主軸に展開していく話。
    坂木は外資系保険会社の営業で、鳥井は引きこもりのプログラマー。彼らの関係は中学生のころから続いていて、鳥井が信じるのは坂木だけ。坂木もその関係を望んでいて、お互いに依存し合っている。特に鳥井は坂木の感情に敏感で、坂木が泣けばおそろしく動揺する。坂木は鳥井を少しでも外に出そうと、毎日のように家へ通っていろいろな話をする。

    連作短編集。毎回なにかしらの謎が持ち込まれて、最後にその謎を解いて一件落着、という構成。
    前の話に出てきた登場人物が、使い捨てにされず再登場して活躍するのは好感が持てる。

  • 何を持って「幸せ」をはかるのかを考える。鳥井は心に傷こそ負っているが不幸では決してない。ちょっと個性的な人といえばそうだし、極度の人嫌いといえばそうだし。過保護な坂木のほうが心配にはなる。ナイーブな青年たちの探偵物語。は、鳥井が名探偵すぎたが、いびつだけど互いを思いやる姿は心洗われる。

  • とても粗削りな作品。丁寧な人物造型で個性的ではあるけれども、かえってリアリティに欠ける感じだ。
    だが、謎解きについては本格といえるくらいよく出来ている。一方でテーマが重いので、全体的には中途半端な印象を受けてしまう。推理物ならそれに徹底したほうがより面白いのではないかと思う。

  • すらすら読めて読みやすいのだけど、ミステリとしては物足りなく感じた。
    一応推理文庫から出ているし、カテゴリは日常の謎ということだけど、謎解き(というほど謎もないけど)はおまけで、主人公の坂木と鳥井の人間関係に重きをおいている作品だと思う。
    このふたりは友情というには行き過ぎていて、かといってBL系かというとそういうわけでもなさそうで、言葉は悪いけど気持ちの悪い関係だなあと思うのだけど、作者はこのふたりにどういう決着をつけたいのか少し気になる。

  • これが最初にゲットした本だけど、他のから読んで、他の方が自分にあってるかなあ…。

  • 複雑な家庭に育った主人公①鳥井とその心やさしき友人である主人公②坂木を中心とした人間模様を描いた作品。創元社なのでミステリー分類のようですがミステリーとは思わずに読んだ方がいいです。
    でも坂木司のお勧めはこれじゃなくて、やっぱ「切れない糸」かなぁ…

  • 「ひきこもり探偵」というシリーズ名ですが、探偵という言葉からはかけ離れたさわやか人情ものの連作短編集。シリーズ名詐欺?

    最初から最後まで軽くてさわやかな印象を受けました。
    相互依存関係にある青年二人(しかも一人称)がメインということで、好きな人は好きだけど駄目な人は全く受け入れられないタイプだと思われます。
    創元推理文庫から連想するイメージをまるっと捨てて、人情ものとして扱う&オススメするのがいいかと。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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