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- / ISBN・EAN: 4988111288349
感想・レビュー・書評
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居合の達人、座頭市
「居合は見せもんじゃねぇ!」と言い、なかなか実力を見せないのが見る側の期待を上げていき、見せた蝋燭の居合切り。勝新太郎の演技は素晴らしいと思った。
最後は市さんらしい締めくくりにニヤリでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝晋太郎が、たびたび生唾を飲むショットが何とも味のある雰囲気を出していてい良い。さすが三隅研次といったところ。
笹川の一陣が、息を殺して畑を行く様子を、ロー気味にヒキの画で、さらに草を前にしてとらえるくだりも良かった。
【ストーリー】
下総飯岡の貸元助五郎の所へ草鞋を脱いだ異風なやくざは、坊主で盲目で人呼んで座頭市。ツボ振りでも居合抜きでも、目明きの及ばぬ市の腕を見込んだ助五郎は、彼を客分扱いにし乾分蓼吉を世話係につけた。
やくざ嫌いでやくざの飯を食う市は、釣で逢った病身の浪人平手造酒と心をふれ合う思いをしたが、その造酒は助五郎とは犬猿の仲の笹川親分の食客となった。助五郎は新興勢力の笹川一家を叩き潰す機会を狙っているが、その時は市と造酒の面白い勝負が見られると乾分たちにうそぶいた。
その頃、身投げしたか落されたか蓼吉の女お咲が水死体となって溜池に浮かんだ。何気なくそこを訪れた市は、再び造酒と逢い、その夜二人は酒をくみかわした。お互いに相手の剣に興味を持ったが、やくざの喧嘩に巻込まれて斬り合うのは御免だと笑い合った。この時、造酒を訪れた笹川の繁造は、市が飯岡の客分と知り、乾分に市を斬るよう命じた。帰り途、市を襲った乾分は、市の刀に一たまりもなかった。市の腕前に驚いた繁造は、造酒に喧嘩の助勢を頼んだが造酒は頭から断った。
一方、市は昨夜の答礼に酒を贈ろうと思い蓼吉にその使いを頼んだが、代りに行った弟分の猪助は、間もなく無惨な死体となって飯岡の鉄火場で発見された。笹川は、この機会を利用して喧嘩を売る決意をしたがそんな時、造酒が血を吐いて倒れてしまった。それを知った助五郎は好機到来とばかり、喧嘩支度にかかった。
笹川の繁造は、飯岡勢を笹川宿場の迷路へさそい込み、座頭市は鉄砲でうちとる策略を立てた。それを知った病床の造酒は鉄砲をうつことだけはやめてくれ、その代り自分が働くと繁造に頼むのだった。そこへ造酒を訪ねた市は、彼が友情のため死を決して喧嘩に加わったことを知った。
笹川の作戦は功を奏し飯岡方は苦戦に陥った。血をはきながら斬りまくる造酒。その行手には座頭市が立っていた。ついに二人の宿命的な対決の時が来たのであった。座頭市の剣に造酒は倒れた。そしてこれに勢いづいた飯岡勢が勝利することとなった。
市は造酒の弔いを寺の小僧に頼む。そして仕込み杖も一緒に埋めさせるのだった。市を慕うおたねは川沿いの道で彼を待っていたが、市は裏道を独り、下総を去っていった。
子母沢寛の随筆集「ふところ手帖」から「色の道教えます 夢三夜」の犬塚稔が脚色、「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」の三隅研次が監督した遊侠もの。撮影は「蝙蝠屋敷」の牧浦地志。 -
殺陣ではやっぱり音がほしいなあとか思いつつ、勝新太郎は北野武よりもとかくうまい。討ち入りシーンでの太鼓乱打と狂気のピアノが印象的。
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最後の目を開いたところの迫力たるや。おでんがうまそうだった。メニューは酒、おでん以外読めなかった。
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初めての座頭市シリーズ。なかなか面白い。