なぜ投資のプロはサルに負けるのか? [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.26
  • (9)
  • (7)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (272ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現在の株式市場は、プロがしのぎを削っているため、いかに効率的で、株価が上がるか下がるか予想することはほぼ不可能ということが分かった。

    そこで出てくるのが、株式リスクプレミアムとポートフォリオ理論。
    株式はリスクが高いため、国債よりも期待リターンを払わないと投資家を呼び込めないため、その分が期待値プラスとなる。
    ポートフォリオ理論を組むことで、ボラティリティがなめらかになり、期待値そのままでリスクのみを下げることができるため、結論市場そのものを買えばよい。
    そのために、TOPIXやS&P500などのインデックスファンドが存在する。

    ヘッジファンドなどのアクティブ運用が血の滲むような努力をして市場を効率化することによって、インデックスファンドのパッシブ運用がその努力にタダ乗りできる。
    インデックスファンドを買っておくだけで良い成績を出せるのなら、全員がインデックスファンドを買えば良いとなるが、人間は他の人よりも賢いと思いたい、オーバーコンフィデンス・バイアスを持っているため、アクティブ運用は減っていかない。
    このようなパラドックスによって、市場が効率的な勝つか負けるか五分五分のゲームとなり、コストの分だけいつも負けるファンドが完成する。

  • メルマガなんかで有名な藤沢さんの本著
    ん〜サクッと読めて面白いですよ〜〜〜
    効率的市場仮説に基づく株式市場、インデックス投資が最強って結論なんだけど、わかりやすーく解説されてて納得しながら読めた
    藤沢さんってなんか鼻につく文章なんだけど、ストレートに思ったこと書いてそうでいいなあって思う

  • 投資のプロによって、市場が効率的に保たれているので、プロとサルは同じ成績になる。

  • 目からうろこの論理展開。何が「なるほどねー」なのかは読んでのお楽しみ。

  • スッキリと分かる。

  • 著者のメルマガを取っていて、その中でちょくちょく出てきていたので、気になって購入。そろそろ投資を再開しようかとも思っているし。

    ものすごくざっくりと本書の結論を書くと「下手に銘柄を探して投資するんじゃなくて、TOPIXやインデックスに投資しなさい」ということ。この一言に尽きる。

    なぜ銘柄指定ではなくTOPIXやインデックスなどがよいのか、ということについて、懇切丁寧に記載されている。数字を持ちだして、ロジカルに説明されているので、納得性は高い。

    単に「確実に少しずつお金を儲けたい」のであれば、おそらくは正しい手法だろうと思う。確かに日経平均も徐々に上がってきているし。

    まあバブル崩壊みたいなことがあると大変だが、それは銘柄指定でも一緒だからねぇ。銘柄指定に比べると確実なのは確かかも。

    ただ一攫千金を狙うならこれじゃあダメだろうな。大儲けしたいなら爆上げしそうな銘柄を探して、指名買いするしかない。そんなことをすればするほど損していくのは世の常ではあるけど。

    著者は確実に儲けるための手段として、TOPIXへの投資を進めている。それは決して間違いではないし、銀行へ預けるよりもリターンは期待できる可能性は高い。それが面白いかどうかは別にして、ね。

    そしてこのタイトルは釣りだよなぁ。タイトルの意味するところが「手数料の分だけプロの運用成績が悪くなる」だからなぁ。この釣りタイトルは宜しくないと思う。

    ま、普通に考えりゃあ、プロとまともに勝負して勝てるわきゃねぇんだけど、「プロに勝てる方法が載っている!!」と思って喜び勇んで本書を購入した人は残念なことこの上ないだろうなぁ。

    ともあれ、本書は株式市場の全体的な俯瞰をし、どういう仕組みで物事が動いているのか、ということを理解する上においては、非常によくまとまった良書だと思う。「株で1年で1億稼ぐ」みたいなインチキではなく、堅実な方法をベストソリューションとして提示している点で、良心的でもある。

    株をやろうと思っている人、興味を持っている人、一回やって損を出してやってない人、こういった人にはとてもお勧めできる一冊。逆に、一攫千金を狙う、ハイリスクハイリターンが大好きな人にはお勧めしません。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤沢数希の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×