ザ・ゴール [Kindle]

  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 人間が行うには体力的に厳しい工程でも、ボトルネックでなければ自動化しても費用対効果は薄い。設備導入を渋る企業の気持ちが少し理解できた。

  • 仕事柄、全く違う業種のため、私の糧となる部分が少なかった。期待度が大きかったので、評価がイマイチになってしまった。
    参考にするとすれば、今までのやり方に固執しないということ。読む価値はあったと思う。

  • 製造業理解の為読んでる。一つの工場は集合した生命体のような生き物のように感じられる。トヨタ生産方式を読んだ後だと特にJIT、少量多品種が工場の利益化の鍵なのか。

  • ザ・ゴール 企業の究極の目的はとは何か

    本書は1987年に書かれた本です。
    ゴール達成のためには、業務プロセスのボトルネック対応が重要で、どのように対応していけばよいかを、小説形式で分かりやすく伝えてくれています。

    ストーリーは、工場の生産プロセス改善の話です。
    このままの業績では、3か月で工場が閉鎖される‥という状況から、主人公とそのメンターが生産プロセスをどのように改善していくかの物語です。
    生産プロセスを、普段の業務プロセスに置き換えて考えると、普段の私達の業務を改善するためのヒントが多く示唆されていました。

    全ての仕事は、ゴールを達成するために行われます。
    そのために重要なことは、ゴールの設定と、ゴールまでのプロセスです。

    ゴール設定について、
    私などは、個別の業務の効率を上げるような目先のゴールを設定しがちですが、会社としての最大の目標は、例えば、お金を儲けること。今のゴール設定が、本当にお金を儲けることに結びついているかを、あらためて見直す必要があります。

    ゴールまでのプロセスについて、
    適切な管理指標にブレイクダウンする事が必要です。例えば、生産プロセスにおけるブレイクダウンを例にとると、①スループット、②在庫、③業務費用 の管理。(①入ってくるお金、②滞留するお金、③出ていくお金)それらの管理指標を改善する鍵は、プロセスのどこにボトルネックがあるか、そのボトルネックに合わせたオペレーションになっているか、です。このように業務をフローとして考え、その改善を回していきます。

    新鮮だったのは、ボトルネックへの対応の重要性です。
    ボトルネックの生産量 ∝ 工場の売上高。
    ボトルネック工程が本当に必要か? 簡素化できないか? 代替できないか?順番を変えられないか?ルールを変えられないか?そのような視点で自分の業務フローを見直してみたい。

  • 物語仕立てで工場の再生が描かれています。
    工場におけるボトルネックの発見、しかしボトルネックを解消しても次の問題が発生する。部分最適ではなく全体最適が必要である。
    そしてこれは工場の生産ラインにだけ適用されるものではなく、一般にも適用できると言われている。しかし自分にはこの考えを応用する力がまだないようです。
    TOC(制約条件の理論)

  • 工場で勤務をしてる私にピッタリの本

    出会ったきっかけは上司から生産の効率化を求められる中、無知な私に知恵を授けてくれる本を探し始めた事でした。

    本のストーリーと自分の体験が重なり、何度そうーなんだよと呟いた事か

    この本を読んで実際に行動して思った事
    上司や周りの理解が必要
    なので
    上司や周りにも是非オススメしたい本でした泣

  • 久しぶりにおもしろいビジネス書であった。
    アレックスが、工場の所長として、派遣された。
    そこは、全員一生懸命働いているが、赤字である。
    設備も最新式なものがいれてあり、スタッフも優秀である。
    しかし、納期にいつも遅れている。
    一体、何が問題なのか?

    会社の目的とは・・
    低コストで仕入れること
    人を雇うこと
    最先端の技術、製品を製造すること
    品質の高い製品を製造すること
    品質の高い製品を売ること
    マーケットシェアーを確保すること
    コミュニケーション
    顧客満足
    以上のものは、目的を達成するための手段

    「会社の目標とは、儲けることなのだ。」
    しかし、会社が儲かっているために、わかる指標とは・・
    現状の評価指標は、
    「純利益、投資収益率、キャッシュフロー」

    スループット 販売を通じてお金を作り出す割合
    → 「生産を通じてではない。」
    在庫   販売しようとするものを購入するために
           投資したすべてのお金のこと
    作業経費 在庫をスループットに変えるために費やすお金

    使ったお金が投資なのか?経費なのか?
    付加価値をどう評価するのか?
     
    ボトルネックという言葉が、実にわかりやすかった。
    そのフローチャートのなかでおこっている、ボトルネック。

    ボトルネック(制約条件)を
    「見つける」「活用する」「従わせる」「高める」

    ロボットが、生産効率を上げることができるのか?
    ある部分的な工程の改善が、全体的な生産向上につながらない。
    結局は、時間あたりの製造数が、すべての制約要因となる。
    ボトルネックが、その工場の生産数量でもある。

    その場合のコスト計算は、部分で計算しても、向上したことにならない。
    ロボットの導入が、経費削減となるのか?

    ロボットをいれて、
    1 売上が伸びたか?
    2 人員が削減できたか?
    3 在庫が減ったのか?

    その制約条件をよく見ることによって、初めて具体的な改善が可能となる。

  • とても面白かった!私たちは何かあるとすぐに複雑に戦略を立てて解決しようとしがちだが、もっとシンプルで良いのだなと思った。

  • 小説仕立てで、「ボトルネック」の見つけ方、解決方法を学べる。抵抗勢力や周りの巻き込み方も学ぶことができた。スループット・在庫・業務費用の関係性が抽象的で理解できなかった。修行して改めて読み直したい

  • スループットの最大化にはボトルネックの改善が必要。
    継続的改善。

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著者プロフィール

岸良裕司氏(監修)
1959年生まれ。株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」はゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用される。
青木健生氏(脚色)
コミックストーリー作家(漫画原作者)、シナリオライター、(日本脚本家連盟会員)、劇作家、『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』の脚色を担当
蒼田山氏(漫画)
広告・ビジネス系漫画家。漫画向け背景素材サイト「背景倉庫」制作統括。専門学校非常勤講師。 代表
作は『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』(ダイヤモンド社) 『ブラシ素材集 モノクロイラスト/マンガ編』(ホビージャパン) めちゃコミックで『地雷婚カツ!』連載。

「2023年 『コミック版 ザ・ゴール3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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