自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術 [Kindle]

  • ダイヤモンド社 (2011年10月27日発売)
3.99
  • (47)
  • (64)
  • (26)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 770
感想 : 66
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・電子書籍 (314ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。
    考えるためのコツが書かれている本。
    この本を読んで、私は考えたつもりなっているだけで、ちしきを取り出していたのかもしれないと気がつきました。
    ちきりんの本はいつも目からウロコが落ちるような発見があります。

    また、判断基準は将来の目標を明確にし、2つにしぼるというのも参考になりました。
    その判断基準に沿って情報を集める、やみくもに情報を集めない。
    転職、婚活など人生の岐路にこの判断基準で選べば解決しそう。

    ・考えるにはまず、知識と思考をはっきり区別することから始まる。
    知識は過去に他の人が考えた結果。
    思考は本来に通用する論理の到達点。
    頭の中から知識を取り出してきているのは、考えることではない。

  • 自分の頭で考える力をつけたいと思って読んだ。
    読んでよかった!!

    ●「思考」は「知識」にだまされる
    ・知識は過去のもので思い込み
    ・新しい情報をすなおにみれなくなるので一旦頭から追い出す


    ●「判断基準が多い」と決められない
    ・意思決定をするには判断基準に優先順位をつける
     ↑「めざすべき目標の姿」が明確なら
      優先順位がつけられる
    ・どうやって、結論を出すべきなのか。
     意思決定のプロセスをリサーチする前に考える
     (→リサーチの時間が短縮できる)
     (なんとなく使えそうな食材を買い物カゴに入れ続ける主婦、になってしまう)

    ●考える力をつけるには?
    ・作業は思考ではない
    ・考える力をつけるには、「考える時間を増やす」
    ・毎日どれだけ考えることに使ったか記録
     →30分でも1時間でも長く確保すると向上

    ●なぜ?だからなんなの?と常に問うこと
    ・情報を見た時は
     なぜ?(数字の背景を探る)
     だからなんなの?(次は何が起きる?それに対して自分は何をすべき?)
     
    →情報と思考のバランスが大事。
     考える力をつけるには、
     ひとつの情報に対して十分な時間をかけて
     トコトン考えることが大事。
     調べればわかることも考えてみる

    ●考えモレを防ぐには?
    ・分解図を使って考える


    ●自社サービスにおいて、
     新たなフィルター(選択基準)をみつけること、
     それが何かを考えること、それこそが
     「自分の頭で考える価値がある」

  •  ちきりんさんスゲーって思いますけど、元々お持ちだった才能に加えて、証券会社勤務、米国の大学院へ留学、外資系企業に勤務などを経る過程で培われた視点なのでしょうね。
     ちきりんさんは、月に百万以上のページビュー、日に2万以上のユニークユーザーを持つブロガー。

     社会人になったころ、上司に「考えが浅い!もっとよく考えろ!」と何度も叱られたことがあり「なにをどう考えればいいのよ!?」と心の底で叫んでいたそうです。

     この本は、あのころの自分に役立つような、わかりやすく、読んでいても楽しい「考えるための方法論をまとめた本」にしたい。と考えたそうです。「答えとしての知識」を受け入れてしまうようような人は「考える」ことが「知る」こととは違うのだというところからはじめる必要があるとのこと。

     《「思考」は「知識」にだまされる。知識にだまされずに自分の頭で考えれば、良い面と悪い面の両方について思い浮かぶはず。すべての可能性を考えたうえで、自分の意見を言う。自分の頭で考えれば考えるほど稚拙になり、間違いも多くなる。それでも自分で考えた意見は、荒削りだけどユニークだし、ときには自分でもわくわくしてしまうほどおもしろいものになる。それを知っているからこそ、多くの方が「Chikirinの日記」を読んでくださっている…》

  • 「自分のアタマで考える」方法を教えてくれる本。著者のちきりんさんのブログ「Chilirinの日記」では、独自の視点からの意見が多く述べられている。そのような独自の視点を生み出す源となっている「思考の方法論」について書いた本が本書だ。目次は以下に示す通り。


    目次
    「知っている」と「考える」はまったく別もの
    最初に考えるべき「決めるプロセス」
    「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
    あらゆる可能性を検討しよう
    縦と横で比べてみよう
    判断基準はシンプルが一番
    レベルを揃えて考えよう
    情報ではなく「フィルター」が大事
    データはとことん追い詰めよう
    グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
    知識は「思考の棚」に整理しよう

    「知っている」と「考える」は別ものとか、最初に考えるべき「決めるプロセス」とか、初めから意外な主張が多くて驚く。読むと、まさにその通りであり、世の中の大部分ではそのように考えられていないからこそ、人々が衝突し、物事が動かないことがよくあることがわかる。自分で考える必要のあるあらゆる大人が読むべき本。コンサル志望の人にもおすすめの本だと思う。世界の捉え方が少し変わる本。

    印象に残ったところメモ。
    ・思考力のある人は...常にゼロから考えている...新しい情報に触れたとき、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることができるかどうか。それが「考えることができる人」とできない人の分岐点です。
    。知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。...一部の「知識」は「過去において、他の人がその人の頭の中で考えた結果」...なにかを考えろ、と言われたときにそれを頭の中から取り出してくるのは、「他人の思考を頭の中から取り出してくる行為」に他なりません。
    ・考える力をつけるもっとも有効な方法は、...自分が考えることに使っている時間を「見える化」して、それを少しでも長くすることです。

    ・判断基準は目標の姿から導かれる。
    ・世の中は複雑です。...でも、だからこそ「その中で、もっとも大事なことはなんなのか?」という点を見極める必要があるのです。そして、多くの選択肢の中から大事なものを見極めるためには、あえてシンプルな基準が必要なのです。
    ・自分独自の選択基準を見つけること、それがなにであるかを考えること、それこそが「自分の頭んで考える価値のあること」なのです。

  • 『考えること』『思考』とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します。
    『私は考えた』というのは、『私はあるインプットをもとに、なんらかの結論を出した。ある考えに至った』という意味です。それは仮の結論でもいいし、最初の段階では間違ったものかもしれません。それでも『その時点での結論を出した』というのが『考えた』ということです。

  • ■概要
    整理や悩みの時間は考えていない。自分のアタマで考えてる時間を増やそう。自分のアタマで考えるとは、「インプットを結論に変換すること」。

    ■詳細
    ・考えている時間を明確にすること
    ・グラフを見たら「なぜ&だからなんなの」を考える
    ・とにかく表で比較する
    ・数値はグラフに直すとよくわかる

    ■行動
    ・考えてる時間について考えることがなかった気がするので、1日の仕事の考えてる時間について具体化してみる
    ・本やネットの記事で、データを見たら「なぜ&だからなんなの」と考えてみる

  • ・意思決定の条件を、まず初めに設定する。
    ・思考とは、インプットからアウトプットを出すプロセスのこと。
    ・Why(データの背景)とSo What(データの解釈・判断・対応)で思考を進める
    ・MECEする
    ・縦・横・プロセスを比較
    ・選択基準に優先順位をつける
    ・2x2マトリックス
    ・比較のレベルを合わせる
    ・自分独自のフィルターを見つける

  • 物事の判断の仕方を整理して説明しています。

    1.いったん「知識」を分離すること!
    2.「意思決定のプロセス」を決めること!
    3.「なぜ?」「だからなんなの?」を問うこと!
    4.あらゆる可能性を探ること!
    5.縦と横に並べて比較してみること!
    6.判断基準の取捨選択をすること!
    7.レベルをごっちゃにしないこと!
    8.自分独自の「フィルター」を見つけること!
    9.データはとことん追いかけること!
    10.視覚化で指向を深化させること!
    11.知識は「思考の棚」に整理すること!

    いままで仕事や研修で学んだことの延長にある内容でした。

  • 【メモ】
    ・知識と思考を分離する。
    ・意思決定のプロセスを決める。
    ・なぜ?だからなんなの?と問う。
    ・あらゆる可能性を探る。
    ・縦と横に並べて比較する。
    ・判断基準の取捨選択をする。
    ・レベルをごちゃごちゃにしない。
    ・自分独自のフィルターを見つける。
    ・データを追いかける。
    ・視覚化で思考を深める。
    ・知識は思考の棚に整理する。

  • とても読みやすかった。
    ちきりんさんは知らなかったけど、Instagram?でどなたかがおすすめしていて、読んでみた。

    歴史や政治に詳しくないため、例に出している内容があまり入ってこない箇所もあった。

    ●なぜ?だからなんなの?と問うこと
    情報をみて、まずはこの2つを考えるだけでも思考ができる

    ●調べればわかることを『考える』意識をつける
    なんでも結論を先に知りたくなってしまうし、今はインターネットもあってすぐ答えが検索出来てしまうからこそ、まずは自分の頭で考えてから、見るようにしようと思った

    ●知る、調べる、考えるは別もの
    仕事でも調べたり分析していることが考えるに思えていたけど、違う。
    いかに考えるの時間を長くできるか、意識したい

    ●知識は『思考の棚』に整理する
    一度じっくり考えたことは知識よりも長く記憶に残せる。新たな情報が入った時には、考えて、棚に整理して入れておくイメージ。

全66件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ちきりんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×