贖罪 DVDコレクターズBOX(初回生産限定)

監督 : 黒沢清 
出演 : 小泉今日子  蒼井優  小池栄子  安藤サクラ  池脇千鶴  森山未來  加瀬亮  香川照之 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (FOXDP) (2012年8月23日発売)
3.27
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本棚登録 : 393
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142899422

感想・レビュー・書評

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  • 長時間ドラマですが結構見応えがある作品です。

    五話構成になっており、小学生の女の子が殺され、一緒にいた女の子4人被害者の母親が犯人を探すか、救えななかった事に対する対する贖罪(償い)を迫ると言うストーリー。
    四人の同級生が15年後に被害者の母親と再会し各自の贖罪を語っていく事を1~4話で進行し、最終回が結末になっている。それぞれの女性の15年前の悲惨な経験を背負って生きてきた思いが人生を変えていく。また小泉今日子さんの演じた母親像が見事でした。
    最後にネタばれを一つ。被害者の母親自身も贖罪を背負っていたのだった。

  • 15年前、ある田舎町で小学生の少女エミリ(木村葉月)が男に連れ去られ、殺される事件が発生した。
    直前までいっしょに遊んでいた仲良しの小学生4人(小俣絵里佳、木村真那月、菊池和澄、柴田杏花)は第一発見者になる。
    犯人は見つからず、事件は迷宮入り。エミリの母・麻子(小泉今日子)は、目撃した犯人の顔をよく思い出せない4人を責め「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できるような“償い”をしなさい。」と激情の言葉を投げつける。
    事件への恐怖、麻子の言葉へのショックを抱えながら、それぞれの道を歩み大人になった4人(蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴)。
    「“償い”とは何か?」という呪縛にとらわれてきた彼女たちは、やがて連鎖する悲劇を引き寄せていく。
    湊かなえの同名小説を、黒沢清がドラマ化。
    「あなたたちのせいで娘は死んだ。時効までに犯人を見つけ出すか、納得出来る償いをしろ」と脅され、そのトラウマを抱えたまま成長する。
    男性恐怖症になり、女性を人形のようにしか愛せない御曹司と結婚する蒼井優、罪悪感から再び不審者に遭遇したら刺し違える覚悟をする小池栄子、ひきこもりになったが愛する兄の連れ子を守るため悲劇を起こす安藤サクラ、男を手玉にとって心の空洞を埋める池脇千鶴、そして犯人を見つけ出し秘めていた過去に向き合い壮絶な結末をむかえる小泉今日子の葛藤を独特の映像やヒリヒリするような描写で描いています。

  • 原作を読んだ夫と、未読の私という状態で第一話を見てみました。
    ホラーやないかい!と所々ツッコミを入れながら見ましたが、なんとなく言わんとしてることは分かるが多分これ原作通りとちゃうやろ、と夫の方を見ると苦い顔。やはり…。
    これは原作をまず読まねばと思い、その日の内に読んで更にドラマの続きを見ました。

    色々ツッコミたいところはありますが、最も重要だと思われる麻子さんの心情がまず全く違っていることに納得できません。これに尽きます。
    原作の面白さは、麻子さんがその当時の感情で4人の子ども達を非難し、非情な言葉を投げかけたけれど、15年後その内の1人の子どもが起こした事件がよもや自分の言葉の影響だとは!これはマズイ!と他の3人に関わっていくことで、逆に事態を悪化させて、でも犯人への核心へつながっていくというところだと思うんです。
    つまり麻子さんは15年経った今、子ども達に罪を償えという気持ちは持っていないという前提で行動しているのに、ドラマは真逆っていうところがしっくりきませんでした。
    思いとは裏腹に子ども達は次々と事件を起こしちゃうっていう皮肉、そこ一番大事なところだと思うのですが…。

  • きょんきょん以外のキャストは全く前情報入れずに観たら、ヒロインも脇役もすごく豪華で楽しめた。なかでも安藤サクラさんのクマっぽさが印象的。1~4話から最終話の変化にいまいちのれず、また、ミステリーとして偶然に頼り過ぎてないかとか「贖罪」って言葉が台詞の中でどうも安っぽく扱われてないかとか、物語としてはツッコミどころもあったんだけれども、俳優さんたちの演技と黒沢監督らしい映像を楽しめただけでもじゅうぶん満足。特典映像で、麻子の母親だからこその複雑さ、というようなことを監督がおっしゃっていて、なるほどと思った。また、以前著書で『廃校奇譚』について話されていたときに、「学校は誰も信用できない世界」とおっしゃっていた、その感じが、本作にも非常によく表れていたと思う。

  • 贖罪…罪滅ぼし。

    贖罪を課す人は、その人にも罪があるからかな。
    そんなことを思った。
    それにしても、ものすごくモヤっと感。
    湊かなえさん、小説で読んだことないけれど面白い。

  • みんな逝っちゃってる感じがすごく、湊かなえの作品ぽくていいです。

    蒼井優、安藤サクラのエピソードが結構印象的だった。

    後半はなんだこ間延びした感じで退屈するシーンもあったのが残念でした。

    結局、大人の因果によって、傷つくのはその子供。

  • WOWOWオンデマンドで。
    原作未読。娘の死を目撃した役立たずの4人を許さず、贖罪を求める執拗な母。償いからは逃れられないという呪いの言葉にとらわれ、人生を踏み外していく少女達。しかし最後に贖罪すべきは当の母親だった、という湊かなえらしいお話。フランス人形しか愛せない男や妻の連れ子に手を出すロリコン男等、世の中そんなに変態だらけなのかと暗い気持ちになった。が、病弱な姉に親の愛情を独占されたり、学生時代の三角関係で嫉妬にかられ恋敵を陥れたり、ありがちな状況が極端な結末につながる怖さは流石だと思った。あと教育界は左利きを嫌うので、小池栄子の左利き教師は違和感あり。

  • Huluで観た。湊かなえって人間の悪いところ描かせたら右に出る者いないんじゃないかって所を黒沢清が映像化してるから負のかけ算がすごくて異常な中毒性があるドラマ。

  • 池脇千鶴のストーリーが面白かった。ドスの効いた小泉今日子の脅しがトラウマになった三人はかわいそうですね。それにしても、小泉今日子が所々に見せた凄みは迫力ありますね。終章は予想外の展開ですが、偶然はここまで重ならないでしょう。

  • 原作読了済。全5話の長編ドラマ。1話~4話までは原作を忠実に再現している上に、展開が遅く、だらだらと長ったらしい感じが否めないけれど、黒沢清監督の、底暗いものを魅せる演出が邦画にはない感じで私はいいと思う。最終話はストーリー展開が物足りなくて、4話までを台無しにしている気がする。小池栄子の「ぐへっ!」は女優魂を感じた。

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