Looking For Alaska: Read the multi-million bestselling smash-hit behind the TV series (English Edition) [Kindle]

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  •  16歳の孤独な青年Milesは、偉人の死に際の言葉を集めるという変った趣味を持っている。作家フランソワ・ラブレーの最期の言葉とされる“I go to seek a Great Perhaps.(私は偉大なるもしかしてを探しに行く)”に感化されたMilesは自分の新しい居場所を求め、親元を離れて寄宿制の高校に入学することを決意する。そこで出会ったルームメイト、友達、そしてAlaskaという個性的な美少女との出会いを通して、成長していく姿が描かれるYA小説。

    お話は「ある事件」を起点として、前半は「○日前」というカウントダウン形式で描かれ、事件後は「○日後」という形で進められます。それゆえ、最初は何が起こるのかというドキドキ感があり、後半は何故それが起こってしまったのか、という謎ときの要素があります。ただ、10代の少年の心の動きを丁寧に描いているので、スピード感はそんなにありませんでした。事件をきっかけに大きく変わったのはMilesの死に対する考え方だと思います。偉人の臨終の言葉が好きだったことから、実際の死というものを知らず、死というものへの憧れのようなものがMilesにはあったのでしょう。ただ、目の前に大事な人間の死を突き付けられた時、死は実際には、伝記の最期のようにまとまったものでも、美しいものでもなく、突然におとずれ、人の命はあっけなく終わるものだという事実を知るのです。
    その事実をどう受け入れるか。Alaskaが残した問い、“How will I ever get out of this labyrinth(of suffering)?”にどう答えるか。それがこの作品のテーマであると思います。
    物語ははっきりとはAlaskaの問いに関するMilesの答えが書かれ無いまま終わっています。でも、私は、Milesはこの苦しみの迷宮から抜け出す道はない、と思っているのだと思います。でも、それでも生きていくべきだと。苦しみながらも生きた自分が手にした感情、そして魂は、肉体が滅んでもきっと行くべきところがあるのだと。なんとも10代らしい、前向きな死や人生の受け入れ方だと思います。10代という、子どもらしい身勝手さ、背伸びした感じ、一方でこれから大人して生きて行くための指針を得ようともがく姿が小説全体から感じられました。

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