- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4522178009433
感想・レビュー・書評
-
彼は自ら王となることを選択し、全てを思い通りに手に入れた。
どうしてこの題名になったのか?ずっと気になっていた。で、ラストシーンでよく分かった。
冷静で強欲で冴えた行動だった。一番いらないものを排除しながら、自分の立ち位置を勝ち取ったところなんかグッとくるものがある。ただ、家族全員が悪い奴って触れ込みの割にはみんなショボいのが残念であるとともに一体彼らはどうやって生きてるんだって感じ…もうちょっとどんな悪事に手を染めながら生きているのかを描いて欲しい気がしますね。
10年後のジョシュアを見せてくれるような続編できないかなぁ〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私はこの映画、結構好き。
本当にろくでもない映画だし、ラストも気が滅入るんだけど、
何故か目が離せない、観終わった後も幾度となく思い出してしまう。
「ノー・カントリー」を観た時と同じような、不思議な吸引力のある作品。
初っ端から引き込まれる。
ヘロイン過剰摂取で急死した母親。その横で無表情でTVを眺める息子。
普通じゃない。平然としているのか、動揺しているのか。
その表情からは何も窺うことはできない。
その少年は、疎遠だった祖母の家に引き取られる事になるが、
その一家がまた普通じゃない。銀行強盗、麻薬密売。
気に入らない人間には、当たり前のように銃を向ける犯罪者ファミリー!
異常。あまりにも異常なんだけど、
この映画を観ていると、だんだんとその感覚が麻痺してくる。危険(笑)
終始無表情で「一体何を考えているんだか…」という主人公が、
たった一度だけ、感情を露わにして嗚咽するシーンがあります。
なかなかこの子、演技派だわぁと感心しました。
それにしてもこのイヤァな後味。最高です!! -
ゴッドマザーの映画。息子を守るかぁちゃんはキュートで恐ろしい。
-
タランティーノが絶賛するだけあって良い映画だった。
絶望的な家族の絶望的な話。
悪が日常化しすぎて、違和感なくどうしようも無い家族の様を静かに淡々と見せつけられていくので、鑑賞側もその「悪」に麻痺する。
アカデミー賞助演女優賞にノミネートしたジャッキー・ウィーヴァーの「悪いおばあちゃん」ぶりは「悪い」という言葉では表現しきれないほど、その表情は終始不気味さを醸しだし、完璧と言っていいほどの怪演だった。 -
犯罪家族の終焉と彼らと暮らす事になるボンクラ少年を描く苛烈な家族映画。
冒頭のワンシーンだけで主人公の少年がどういう環境で育ち、どういう性格なのかを描き出した監督の演出に「大丈夫だ、こいつは信用出来る!」と感服。 上手い。
犯罪一家の「滅びの美学」といった方向にも行かず、かといって一家を追い詰める警察側の腐敗っぷりも中途半端と感情移入の方向に戸惑う。
終盤でよーやく「あぁ、このボンクラ少年の成長映画として観れば良いのね」と気がつく、鈍すぎる私(-_-;)
周りは自分のことを利用するか喰殺そうとする生き物ばかり、弱肉強食の『野生の王国』に放り込まれた常時口が半開きで何を考えているのか分からない(というか何も考えていない)ボンクラ少年がどう変わって行き成長するかというサバイバルムービーでありますな。
家族至上主義でひたすらに家族を庇護し、敵を排除しようとする母親のキャラクターが出色。 とりあえず「ババア最強」ということで。
個人的満足度 ★★★☆ 3・5 -
何が面白いの?
スリリングな展開があるわけでもなく、犯罪者一家の子どもは犯罪者になるしかないよねという至極普通な現実を見せるだけで終わり -
2015/10/20
-
オーストラリア・アカデミー賞をはじめ、世界各国の映画祭で評判を呼び、クエンティン・タランティーノが2010年の年間ベスト3に選んだという衝撃作。凶悪犯罪に手を染める一家と、彼らと一緒に暮らすことになった17歳の少年の葛藤と成長を描き出す。
-
坦々としていながらも緊迫感があっていい。特に後半はどう帰結するのか読めなくて面白かった。
-
想像していた感じとは少し違うが、ラストにはビックリした。
家に戻って、やはり親族の血に染まったのかと思ったら・・・