日活100周年邦画クラシックス GREATシリーズ 拳銃は俺のパスポート HDリマスター版 [DVD]

監督 : 野村孝 
出演 : 宍戸錠  ジェリー藤尾  小林千登勢  杉良太郎  嵐寛寿郎 
  • Happinet(SB)(D) (2012年9月4日発売)
4.17
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953048713

感想・レビュー・書評

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  • 1967年、日活。監督は野村孝。
    主演はハードボイルドな殺し屋が良く似合う宍戸錠。その舎弟役にはジェリー藤尾。
    ヒロインとしては宍戸錠がたまたま泊った薄幸の女性役に小林千登勢。
    宍戸錠&ジェリー藤尾の二人をつけ狙う組織の人間としては、嵐寛寿郎、草薙幸二郎、杉良太郎、深江章喜、佐々木孝丸、本郷淳、宮部昭夫、内田朝雄など。
    その他に武智豊子、中村是好などが登場します。
    テーマ曲はジュリー藤尾の『逢いたいぜ』です。

    殺し屋の上村(宍戸錠)は大田原組の依頼で島津組の親分(嵐寛寿郎)を殺すべくつけ狙っていた。そして、見事狙撃に成功する上村。国外脱出を図るべく空港に向かう上村と舎弟の駿(ジェリー藤尾)だったが、早くもその足取りを追って島津組の子分らが彼らを襲う。からくも難を逃れた二人に対し、大田原組のアテンドの金子(本郷淳)は二人を横浜のドライブインホテル「渚館」に身を隠させる。「渚館」にはどこか暗い影がある美奈(小林千登勢)がいて・・・。

    題名は『拳銃(コルト)は俺のパスポート』ですが、主役のご本人は「俺のベレッタで・・・」と発言しています???(笑)
    まあ細かいところはいろいろ突っ込みはありますが、日本映画史上屈指のハードボイルドなフィルムノワールな作品に仕上がっています。
    フィルムノワール調な音楽と白黒フィルムに、殺るか殺られるかの緊迫感とともに薄幸な女性の哀愁をも漂わせて、怒涛のラストまで息をも継がせないほどのハードボイルドな世界となっています。
    ある意味、旧ルパンの作風とかフランス映画のノワール物の雰囲気にも通ずるものがあって、懐かしい感じもありましたかね。

    主演の宍戸錠は頬っぺたが気になるものの(笑)、終始、ハードボイルドな殺し屋役が良く似合っていましたね。
    終始、黒?のスーツ姿でダンディでスタイリッシュに立ち振舞っていたのが印象的でした。やはり殺し屋はこうでないとね!(笑)
    本当はもっとニヒルであっても良いかなとも思ったのですが、宍戸錠という俳優の親しみやすさというのが滲み出ていて、ヒロインとの絡みもあったので、これはこれで彼なりの雰囲気の出し方だったのかもしれません。
    それに舎弟のジェリー藤尾ですが、これも「舎弟」という感じが出ていて良かったのではないかと思います。
    実際、ハードボイルドな殺し屋なので宍戸錠の一匹狼でも良かったのですが、ラストになだれ込む前段の話の流れには確かに必要と思われるので、構成としてもなかなか良くできていた「舎弟」だったのではないかと思います。
    あと、組織の手下どもがなかなかクールでこれもいいですよね。草薙幸二郎、深江章喜、本郷淳、宮部昭夫などなかなかいい仕事をしていたのではないかと思いました。
    小林千登勢といったら、ワイドショーなどで笑っているイメージしかなかったのですが(笑)、こんなにも薄幸で可憐な役もあったのが意外でした。
    言い寄られてもスカすもどかしさや、あえて真実を隠す場面なんかは、意外な一面ではありましたが上手く演じていたのではないかな。
    「渚館」自体が西部劇の宿場っぽかったので、前例が多い分、脚本にのって演じやすかったかもしれないですが。「渚館」のお婆の武智豊子はなかなか良かったです。

    日本のハードボイルドなフィルムノワールに酔いしれるならこの作品で!

  • テーマ曲、そして手負いからの大逆転劇は、まるで西部劇…それもイタリアのものに非常に近いものだと思います。とはいえ宍戸錠だから主人公キャラのタイプは当然違うんですが、物語そのものも高揚感を目指すものでなくジャズな渋さを醸し出す。モノクロの平面感覚を生かしたショットも粋で、ジェリー藤尾がボコられるシーンの観客に覗き見させるような見せ方もイヤーな気持ちにさせます。思った以上に流血が生々しいんです。これもモノクロの良さ。

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