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- / ISBN・EAN: 4988021137072
感想・レビュー・書評
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あれぇ、意外に面白かったぞ、これ。
★3.5 原作愛で四捨五入して★4つ。
ゲーム『逆転裁判』シリーズは全部プレイして、『逆転検事』も2作ともやって、先日『レイトン教授VS逆転裁判』をクリアしたぐらい大好き。
それだけに実写映画化が発表され、雑誌の特集記事や予告編映像を観た時のがっかり感たるや半端じゃなかったのだが......
弁護側は伊勢谷友介と能年玲奈ちゃんで、検察側は玉山鉄二と北大路欣也さんのキャスティングで。
あっ、それから監督・大根仁、脚本・古沢良太のコメディタッチ&リアル指向でお願いします。
コスプレ度はくれぐれも低めで。
そんな僕の脳内プロデューサーは置いといて、このコスプレのような役者のビジュアルや、いかにも作り物めいたセットが、実際に観てみると『チャーリーとチョコレート工場』や『バットマン』などのティム・バートン作品のような記号的な効果を発揮していて結構いけるのだ。
それに加えて、綾里家の霊媒師の家系という設定から膨らませたであろう金田一耕助シリーズのような映像の感触が、不気味な雰囲気を醸し出している(この感触は予告編映像ではわからなかった)。
この二つの相乗効果が「犯罪率が増加した近い将来」という原作ゲームに忠実な設定でありながらも、原作とは真逆の暗い世界観を作り上げていた(薄汚れた建物は「ゴッサム・シティ」のようであり、雨が降り続ける街は映画『セブン』のようでもある)。
三日間で審判を下すという特殊設定や、登場人物や事件のネタのバカバカしさはあるとしても「法廷サスペンス」の緊張感はよく出来ている。
「異議あり」「待った」の掛け合いと裁判進行のテンポの良さ。
窮地に陥ってからの「逆転」
映像化に際してのさりげない伏線の仕込み方。
重要な小道具の提示のタイミングと、それを不自然にしない事前の布石。
ゲーム独特の複雑なシナリオを、よくぞここまでうまくまとめあげたな、と感心し脚本家を調べてみたら「飯田武」の名が。
これって『相棒』で古沢良太と双璧をなす脚本家、櫻井武晴の別名義じゃないですか。
そりゃ面白いはずだわ。
ひょうたん湖の「ヒョッシー」の出現の瞬間も抜群にうまいし、霊媒や憑依の表現や使いどころもクドくなくいい感じ。
テイストはゲーム版と全く違うようにみえながらも、実は要所要所、ツボはほとんど外していないのではないだろうか。
『逆転裁判』が好き過ぎて冷静な判断が下せていない可能性は否めないが、「何かのついで」くらいの軽い気持ちで観たら、結構楽しめると思う。
それにしても三池崇史はなんでもやるなぁ。
とりあえず、原作ファンの僕としてはこれは「あり」だった。
(ビジュアルイメージが違うと思っていた「糸鋸刑事」役の大東駿介が好演だった。「〜ッス」の語尾を、誇張し過ぎない絶妙の匙加減で芝居し、役柄の新解釈に加え表現力も豊かだった。若手注目株、要チェック。) -
あれっ、おもしろいぞ!?
ゲーム・逆転裁判の映画化作品。
信じられないことにかなりおもしろい。
パッケージから漂うハズレ臭を物ともせず。
むしろ登場人物のコスプレにしか見えない格好も狙ってやっているのかもしれないと思わせられる内容。
ゲームのファンならぜひ観るべき作品だと思うがゲームをやっていない人からするとどうなんだろう。ついていけない気もする。 -
私はそんなにヒラヒラしていないッ!!
ゲームの方は未プレイで、広告で見たくらいの知識でした。
まず、メインキャラ、傍聴人に至るまで髪型、衣装がものすごかったです。
ただコスプレ感は否めませんでしたが。
ストーリーとしては難事件が起こりそれを裁判で解決するという王道ストーリー。
映画の尺にまとめたのは凄いと思ったのですが、
謎のレベルとしては少し物足りなかったかなというのと、出来すぎた偶然が気になりました。
謎解きモノの真相が繋がっていく爽快感も少なかったように思います。
キャストは全体的に良かった。
溢れるコスプレ感も、キャストの力である程度違和感なくなったように思います。
あと、裁判所のレトロ感と近未来感が共存した世界観は好きでした。
総体的にデフォルメしすぎかな、というのが感想。 -
逆転シリーズはだいたいプレイ済みでわりとファン。
だからこそ実写化を見るのが怖くて、いまになってDVD鑑賞。
思ってたより悪くなかった。
ゲームとは全く違うレトロ&オカルト感満載の演出が好みだった。
その代わりに、ゲームにはあった明るさや痛快さがなくなってしまったけど、DL-6号事件のテーマの重さを考えれば、まあ、雰囲気もこのくらい重たくて正解だったのかな。サユリさんのくだりでは鳥肌が立った。
前半の脚本がばたばたしていて忙しなかったのが残念。成歩堂が弁護士であることも明示されないまま始まってしまうので、ゲームを知らない観客は「???」になってしまうのでは。
あとイトノコ刑事が普通に仕事できるデカだったのが不満。イトノコ刑事はもっと大柄でもっと天然でもっとダメなデカであるべきだと思うんだよね!(力説) -
ゲームの面白美術をリアルで再現したいって気持ちはよく理解できたけど、それであんまり面白くなってる気がしない。安っぽいコスプレがもうちょっとなんとかなればなぁ。
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鑑賞当時、原作は序盤だけプレイ済み。登場人物がみんなキャラのコスプレだけれど傍聴人も奇抜な格好で浮かないようにしていてよかった。ストーリーは後半がグダグダしていて眠くなった。後半も前半のように勢いがあったらもっとよかったと思う。
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なんか衝撃が強かった。
なんで映画にしたんだろう?
ゲームはすごく面白いから好き。
ゲームにすごく忠実に再現してるなーと思ったけど、
観てる途中でも何度も何度も
なぜこれを映画にした?
と不思議に思っちゃって全然入り込めなかった。
そして小日向文世さん!こんなところにも出るのか!
と違った意味で感動した!
成宮くんすごい頑張ったと思う。
でももう観ないσ(^_^;) -
あ、うん。すごい頑張ったね!という感じ。
原作を知らないとたぶん理解出来ないストーリー……というか、今何をしているのかよく分からない勢いで押すので、「そもそも逆転しなければならないほどの逆境なのか」よくわからないという所に突っ込まなければ楽しい。
残念なのは、真宵ちゃんのメイクと衣装はもう少し可愛くならなかったのかって事だ。もったいない。
狩魔検事がものすごく格好良いが、そもそも40年無敗の検事っていうのがどれくらいすごいのかイマイチわからないのがもったいない。弟子である御剣さんが序盤あまり活躍しないのも原因かもしれない。ただ、御剣さんは最後の最後で急に格好良くなるからもうこれでいいかって気もする。
なるほどくん? ああ……髪型すごかったねぇ。
NHKの朝ドラ『ウェルかめ』で
倉科カナにやられたついでに(笑)
自分も大東駿介には
期待してたんやけど、
ブレイクするだろうな...
NHKの朝ドラ『ウェルかめ』で
倉科カナにやられたついでに(笑)
自分も大東駿介には
期待してたんやけど、
ブレイクするだろうなぁ〜って矢先に
バイク事故で
番組降板…
ちょっとの間
どうでもいいような
チョイ役でしか見なかったけど、
最近またグイグイと頭角を現してきましたよね(^O^)
てかてか、
ゲームの『逆転裁判』シリーズはまったく分からないんやけど(汗)、
(なんとなくのキャラのビジュアルは分かります)
kwosaさんの脳内プロデュースには
思わず笑ってしまいました(^_^;)
自分もこれが実写だったら
誰がいいやろって
常に妄想特急暴走させているので(笑)
同じ妄想族なんやと
嬉しくなったし(笑) (能年玲奈に北大路欣也に監督・大根仁、脚本・古沢良太ってセレクトがまたニヤケちゃいます)
あと監督は
三池さんやったんスね〜(汗)
ホンマ節操がないというか、
(誉め言葉です)
あの飽くなきパワーと映画への情熱は
どこからくるんやろ(笑)
こちらにもコメントありがとうございます。
大東駿介くんにはそういう経緯があったんですね。まったく知りませんでした。
で...
こちらにもコメントありがとうございます。
大東駿介くんにはそういう経緯があったんですね。まったく知りませんでした。
でも彼の名前はあちこちで目にしますし、実力があるのはわかりますから、これからまた活躍するでしょうね。
最近はあまりやってないんですけどゲーム好きなんですよ。
で『逆転裁判』はミステリ好きにはたまらない要素満載で、特に「1」「2」「3」はスターウォーズ初期三部作に匹敵する一大サーガだと思うんですよね。
まあ、ゲームの話はいいとして。
はい、妄想族です。
偉大なる森田一義先輩を輩出した中洲産業大学夜間学部に勝手に所属しています。
なんか脳内であれこれキャスティングしてしまいますよねぇ。
そしてそして、三池さんなんですよ。
節操ないですよねぇ(笑)
『DEAD OR ALIVE 犯罪者』で衝撃を受け、ミッチーの殺人卓球観たさに『漂流街』をデートムービーに選びドン引きされ、松坂慶子主演の2時間ドラマ『パートタイム探偵』(傑作!)まで録画し、誰が何と言おうと『ヤッターマン』は面白かったと力説しているのに、自分では三池崇史ファンだとは思ってないんですよねぇ。
いや、好きなんでしょう、好きなんですよ、たぶん。
>あの飽くなきパワーと映画への情熱は
どこからくるんやろ(笑)
パワーと情熱があり過ぎて、三池作品すべてはカバーしきれないです(笑)