(500)日のサマー [DVD]

監督 : マーク・ウェブ 
出演 : ジョセフ・ゴードン=レヴィット  ズーイー・デシャネル  ジェフリー・エアンド  マシュー・グレイ・ガブラー 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.64
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  • (9)
本棚登録 : 1479
感想 : 198
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142900821

感想・レビュー・書評

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  • やっと見てみました、ゾーイ・デシャネル演じるサマーが可愛すぎる本作。
    グリーティングカードの会社で働くトムが、美人な新人アシスタントのサマーと、好きな音楽が一緒というきっかけから徐々に惚れちゃって、デートするようになって、振り回されて、という話。

    サマーはただかわいいだけなく、ファッションにも音楽にもちょっと独特の趣味があって、「真実の愛」なんて信じていなくて、でも素直な時もあって、本当に魅力的。
    デートはしていても「恋人」とは呼ばない関係を続けていて、そんな彼女がある日トムと会うのを止める。自暴自棄になるトム。同僚の結婚式で再会し、またヨリを戻せそうな期待をいだく。でも彼女は間も無く、結婚することに・・

    サマーみたいな魅力的な女の子が周りにいたら確かに夢中になって降られた途端猛烈にダメになるなーと思う。そういう意味で本作の主人公にめちゃくちゃ共感できる本作。
    でもサマーも、結局ただの小悪魔性悪女ではなかった、彼女との488日目の、本当の別れのシーンでは、「あなたではなかった」と伝えたシーンには本当に誠意があったと思うし、だからこそ切ない。
    タイトルの500日、の意味がわかるラストもよかった。季節は変わる。

    所々アニメ風の絵を挟んだり、時系列を飛び飛びで出すのも印象的。パーティーのシーンで理想と、哀れな現実を並べて示すのも面白い。
    音楽もいいですね。1.5h程でまとまっているのもあって、飽きません。トムを励まし恋愛アドバイスをするだいぶ年下妹役のクロエちゃんもいいキャラ。
    20代前半で見るべき映画だったかなと思うけれど、とにかく面白かったし、やっぱりゾーイかわいい。満足です。

  • イエスマンのズーイー・デシャネルがサマー。
    サマーに恋した500日を、順を追ってじゃなくてバラバラにシャッフルすることに最初は慣れずに戸惑ったけど、だんだんとみているうちに意図がわかってくる。500日っていう区切りがある時点で別れてしまっていることは想像できるので、どうしてだめだったかを客観的に伝えたいのかなぁって解釈しながらみてた私。映画は、最初サマーにたくさんの人を惹きつける謎で特異なイメージを伝えていたけど、私にはふつうの女の子に思えた。
    建築家への憧れを持ち続けて生きているのに、人から人に思いを伝えるお手伝いをするカード会社でくすぶっている主人公のトムに出会ったサマー。つきあったりするっていう関係が苦手なサマー。でも、映画にIKEAに公園にお部屋に、一緒に過ごす日々が増えてゆく。そして、サマーの寂しそうな顔がだんだんと増えてゆく。そしてサマーは決断し、ふたりは離れ離れになってゆく。
    サマーは決して相談したり、責めたり、傷つけたりしない。それが彼女のスタイルなのかな。だから突然別れがやってきたトムは傷つき荒れるけど、建築家を再び目指して歩き出す。
    価値観も沸点も「違う」ことが問題なんじゃない。違っていることに気付いてくれたら、ちょっとは違ったんじゃないかなぁって思う。
    「伝え方とかのスタイル」の違いはもう相性でしかなくて、どちらが悪いとかっていう問題じゃないから、たくさんのトムやサマーが、傷つきすぎずにお互いが我慢しないで笑顔でいられる人に出会えますように。

  • 愛は幻想であるのか、実在するものなのか。

    理想を肯定するかのようで否定をする物語。


    なのかと思ったけれど、ラストシーンで180度回転。
    私にとってはラストシーンがすべてだ。

    映画や音楽は嘘で、だから傷つく。
    だけど、その嘘のおかげで勇気もらえたり前を向けたり、100%のものなんて無い。
    サマーとトムの関係も100%ではなくって、それを理想としたから破れてしまった。のかなぁと思った。

    これはラブストーリーではない。
    ふたりの物語だ。まさに。

  • 退職した後になってから同じゲーム趣味だと判明して仲を深めた同僚が勧めてくれた映画。
    何度か気になってはいたものの、普通のロマンス映画だと思って脳内の「まあ気が向いた時に」リストに入っていたのだけれど、どうやらヒューマン系だと聞いて、何より男性には不評だった?という一意見も聞けたので、なぜだろうと思い視聴した。

    サマーに恋した最低で最高の500日間、と銘打つ。
    その通り、サマーはとても可愛くて見た目も完璧、マニアックなトムの趣味にも意気投合してくれる貴重な存在で、小悪魔的にキスしたりセックスしても「友達でいましょう」と言ってくる。
    運命の出会いと恋を信じていたトムは、彼女こそが運命の相手だと思い込む。

    このトムが思い込むくだりが面白い。何度も気の許せる友人や家族である妹に相談しているけど、500日のあいだに、最高と最低を行ったり来たりする。そのきっかけになるサマーの反応は登場人物も驚くように「それだけ?」と一緒に言いたくなる些細なものだったり、「本当に?」と一緒に聞きたくなる正反対なものだったり。視聴者側もトムと一緒にサマーの反応にあくせくしたり、右往左往して困惑したりする。

    それでも私はサマーが「クソ女」や「ビッチ」と呼ばれるほど悪どく感じなかった。何処にでもいる、「愛や恋なんてどんなものかわからない」と思っている女の子のひとりな気がして、小悪魔と表現するほど身勝手さや横暴さを感じない
    それにトム視点だったからこそ仕方がないのかもしれないが、後半になるまでサマーの交友関係が描かれていなかった。サマーにはトムのように相談できる相手がいたのだろうか?とすら思う。

    でもトムからしてみれば、会社の会議の場で半狂乱で訴えたように「思ってることや考えていることは言ってくれないとわからないよ!」という主張も納得できる。そりゃ数日前にIKEAで新婚ごっこするくらい仲睦まじかったのに、数百日後には無反応だもんな。そりゃ困るわ。

    トムも別にチェリーではないようだし(振ったことも振られたこともあると冒頭で相談してたように)、トムだってサマーみたいな反応をこれまでしなかったことがないとは言い切れないだろう。
    愛なんて信じないひとりが好きと言うサマー、愛や運命
    存在していると信じているトム。
    サマーは愛を疑うからこそ求めていたのかもしれないし、信じようとしていた。確かめるためにコピー室でトムにキスするという行動を取ったのかもしれない。
    愛の存在を信じて運命は分かると思っていたトムでも、初めてのセックスのときは臆するし、折角友人に好意をバラされて告白する機会を逃す。

    なんだかサマーへの擁護が多くなって申し訳ないくらいだが、結局トムも幻想(期待とも言う)に生きようとしていて、サマーは現実として慎重になりすぎてしまっていた。だからこそ、主軸はなんの変哲もない何処にでもある恋愛模様だった。



    見所としては、セックスした後だからこそなのか晴れやかな表情のトムがミュージカル調に陽気に挨拶をして踊り始めるシーンはとっても楽しかった。車の窓に映るハン・ソロ役の人(名前ど忘れした)がウィンクするなんて自分の理想化しすぎてもう完全に頭がお花畑になっていることがよくわかる。
    それから、登場人物の中で旧友のポールは『クリミナル・マインド』にリード役で出演していたマシュー・グレイ・ギュブラーや『エージェント・オブ・シールド』に出演していたクラーク・グレッグなど、上記の海外ドラマを見たことがある人ならわかるキャスト陣に思わずおおっと唸った。
    あとは至極個人的な趣味として、トムのように思い込みが激しくてもあのビジュアルは好み過ぎるのでそれだけでも見る価値はある。ザ・草食系男子が大好きな人は楽しめるだろう。

  • 失恋を引きずりそうな時に見るべき映画。
    「自分は運命だと思っても、相手が運命だと思わなかったから結ばれなかったのだ」と。

    サマーもあまりにドライで好きなタイプではない。トムもトムでぱっとしないから私も選ばないななんて思う。

    主人公の好き嫌いはさておき、大好きな人とあんな風にIKEAデートしてみたい。
    サマーのホームパーティのシーンはラストをじんわり感じさせるおしゃれなカットだった。

  • これはラブストーリーではない。
    その通りであった。

    サマーの愛くるしさはなんなんだ!髪型か?瞳か?とにかくかわいい。そりゃ心も奪われるよ

    主人公の顔が好きです。ああいうのタイプです笑
    あと愛すべき友人素敵。

    かわいくてちょっと元気になれる映画

  • 数年ぶりかでの機内での再鑑賞。

    最近の飛行機はクラシック作品の選択枠があるのがありがたい。映画はキチンと座って集中して最初から最後まで観たい派としては、体調がイマイチのときなんかは敢えて未鑑賞の新作には飛びつかず、こうした既鑑賞作品を再生しながら(ときには繰り返したり、巻き戻したりもしながら)ゆるーく観れる方がありがたい。そんな中で新たな発見があったりもするのが多く。

    さて、今本作を観直すと…

    やはり観る側の本人がどれぐらい「恋」の至近距離にいるかで感じ方もすっかり違う。この「恋」の中心は高気圧の中心であったりもするし、低気圧の中心であったりもする。どちらの立場の人であっても本作は感慨深いものであろう。

    今回の自分は遠くの人だったので響きは控えめ。でも静かには伝わる。現にIKEAに行く度にあのシーンはちらつくしね(苦笑)

    やっぱり冒頭の注意喚起文が全てを物語ってますな。

    いい作品です。

  • もっと軽い映画かと思ったら思いのほか哲学的な内容で驚いた。テーマは偶然性と運命。人生は偶然だけでは、また運命だけでは、理解できない。その両方を縒り合わさなければ豊かなものにはならない。そう言っている映画だ。

  • 16/02/07
    子どもに恋愛相談するとこ可愛かったなあ。あと、理想と現実で二画面に分かれるのが面白かった。ハッピーエンドじゃないけどポジティブエンド。

  • 自分にとっては運命でも、相手にとってはそうではないよって話。サマーの振る舞いは男なら許せないし理解できないものなのだろうけど、実際女なんてあんなもんだしなあ、と同じ女としては思ってしまった。
    ラストに救われた。

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