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感想・レビュー・書評
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綿矢りさ短篇「人生ゲーム」特集「個人的な詩集」町田康 のみ読んで図書館返却。
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綿矢りさ「人生ゲーム」
特集「個人的詩集」 -
綿谷りさの人生ゲームと福永信の三姉妹(2)を読んだ。
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「群像8月号」に発表された綿矢りさの『人生ゲーム』
小学生の仲良し3人組が人生ゲームで遊んでいると、ふと現れた男が
「俺が丸をつけた場所で、おまえたちは必ず不幸になる。そのときはおれんとこ来い。」
と言い放つ。
予言は的中する...
その後に時を経て訪れるそれぞれの不遇な人生に思い起こされるあの時の言葉。
果たして人生ゲームのゴールに待つものは!?
「トイレの懺悔室」以来のホラー?かと思いきや、世にも不思議な物語的な奇妙な出来事の中に散りばめられるヒューマニズムに魅了されてしまいます。
やり直しがきかない人生の中で、積もる悔いや挫折から行き詰まり、出口が見つけられない時ってある訳ですが、
その救済者になるべく人間性と言うか、あるべき品性を、そっと教えてくれる物語です。
ここのところ次々と作品を発表している綿矢さんですが、出す度に深みが増してきていい感じです!
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