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- / ISBN・EAN: 4988142904027
感想・レビュー・書評
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妻の事故をきっかけに人生の岐路に立たされる主人公をジョージ・クルーニーが好演。アレクサンダー・ペイン監督は、感動を過度に押し付けるのではなく、落ち着いた演出で作品の雰囲気を作り上げています。登場人物を全て美化するのではなく、人の持つ弱さや狡さをきっちりと描いているところもいいです。
ハワイの雄大な自然を端々で映しながら、人間の悩み、悲しみ、エゴを対比させているようにも思えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハワイで先祖代々の土地を管理して暮らす弁護士のマット。
ある日、妻がレースボートから転覆し、意識不明の重体となる。
朗らかだけじゃない、物憂げなハワイアンの調にのって進む物語、
何となく奇妙で、だからこそ、文字通りシュール(めっちゃ現実的)な仕上がり。
ある人を幸せにしようと息巻いてもうまくいかないこともあるし、
何ら意図しないところで誰かを不幸にしてしまったすることもある。
予測不能なカオスがそこかしこに渦巻く人生の収斂先は家族だったりする。
長女役のシェイリーン・ウッドリーが光る。
母親の浮気現場を目撃してからひとり、そのことを抱えて自棄になる様を、
10代独特の脆くて青臭くて、けれども少し大人な美しさで表現している。
クライマックスはジョージ・クルーニー演じるマットが
生命維持装置を外した妻へ別れを告げるシーン。
稀代のプレイボーイが演じる間男されたカッコ悪い夫役が妙にカッコいい。 -
★★★☆☆
楽園だろうと、悩みがある。
【内容】
ハワイの土地を先祖から受け継ぎ管理する中年の男マット・キングは、不動産売却の準備を進める中、妻がボート事故で入院し、2人の娘の面倒を看なければならなくなる。しかし、妻が不倫していたことが発覚した。
【感想】
僕には響かなかったな。
各種映画賞を受賞したそうで、期待が高すぎたのでしょう。
よく考えると、すごい悲観的なことばっかり起きているのに、それを感じさせないのは、ハワイの景色と音楽のせいでしょうか。最後のソファのシーンはなんともステキでした。
ジョージ・クルーニーはイケメン。長女のシェイリーン・ウッドリーは超ホット。
なのに、次女は芋っ子。何とかならなかったのかその配役。
ジョージ・クルーニーの精一杯の仕返しがカワイイです。
原題は「Descendants」。「子孫」っていう意味。 -
まずは、ハワイが美しい!そして、こんなに真剣に演技してるジョージ・クルーニーを初めて見た。アクションなし、ロマンスなし、スーツなしで、普通のオジサン(エリートでお金持ちなところは普通じゃないが)。オロオロし、取り乱し、メソメソ泣き…。この路線もいいんじゃない?
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普通のオジさんも出来るじゃない、クルーニー。
画面からハワイの心地良い風がフワフワ感じられる良い作品だと思うけど、すぐ忘れそう。 -
妻が事故に遭い、
家族をほったらかしにしていた夫の
奮闘劇。
ハワイが舞台で、珍しさもあるけど、
ラストが煮え切らない。。。 -
ジョージ・クルーニーという俳優はいろんな意味でサービス精神旺盛な人なので、このような地味な映画に出ること自体が意外。ちょっと僕の求めるジョージ・クルーニーとは違いましたが、映画自体は悪くなかったと思います。2人の娘との距離が縮まっていく過程がよいです。ラストで3人が無言でテレビを見ているシーンが沁みました。
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誰しもがうまく人に思いを伝えれなくて不器用な面を持っていて、それでも向き合わなければいけない現実がある。しかし、いつの間にかその現実に溶け込んでいる。そこには1人で考える時間も必要だが、何より家族や友人の支えがある。ありきたりなテーマかもしれないが、その当たり前さに気付かされた。妻の死、妻の浮気、立て続けに襲う絶望はきっと計り知れないものなのに、どこかおかしくて、切なくて、温かく描かれている。ハワイの世界観はもちろん、音楽や演出、ひとつひとつに愛を感じる。そして近年絶好調のジョージ・クルーニーのなかでも、稀に見る好演。