イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘 [DVD]

監督 : ヨアヒム・チルナー 
  • マクザム (2012年10月25日発売)
3.75
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  • 本棚登録 :17
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4932545986579

イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 真面目に観なきゃいけないDVDってなかなか観ることないから、その不慣れが評価を下げたかもな。

  • 上流工程のウランのお話。

    ※参考:トークコーナー(映画版)
    http://pandorafilms.wordpress.com/yellow/

  • 公式サイト:http://pandorafilms.wordpress.com/roadshow/yellow/


     「イエロー・ケーキ」と聞けば、おいしそうなスイーツをイメージしそうだが、ここで言われている「イエロー・ケーキ」とは、天然のウラン鉱石を精錬して造られる黄色い粉末で原子力利用の燃料棒のもととなる。唯一天然に産出する核分裂核種であり、採掘に際して有害な放射性汚泥が未処理のまま大量に野ざらしにされている。再処理燃料としてクリーンなエネルギと言われてきたウラン燃料が、じつは採掘時から有害汚泥を出してることを隠されてきた事実に愕然とさせられる。隠されてきたウラン採掘の危機的状況を暴いていくドキュメンタリー。

     ウラン鉱山の採掘現場や廃鉱になった町を05年~10年まで撮影し続けた。

     最初に登場する旧東ドイツ南部のウラン採掘地。1990年まで採掘が続き、現在は汚染泥のボタ山を地中に埋め戻す作業をしている。幾つもある汚染ボタ山で作業する人たちの健康問題。アフリカ・ナミビアのウラン鉱山では女性たちも男性同様に運搬や爆破の仕事についている。だが、その健康被害に関する情報はほとんど知らされてはいない様子だ。オーストラリアのジャビルカ鉱山は、政府の先住民問題大臣がミラー族の説得を直接担った。そして、汚染された自然は戻らない。その過ちを繰り返すまいと、ジョーグ族最後の族長ジェフリー氏は、高額の補償金に目もくれず先祖から継いでいる自然を守ろうとしている。

     経済的にも満たされ幸福感を共有できる生活をしたいという願いは、誰しもが求めて不思議はない。だが、幸せを求めるという大義のために、自らの生命の危険や地球環境を破壊していく汚染危機に目を閉じさせてきた人間のルールがあったことを、このドキュメンタリーは明らかにしている。日本でも放射能に関する専門家の意見が“利用”されているかのような今日、現在の状況について情報開示され、市民の理性に信頼する政治がなされることを期待したい。いまもって隠されようとしているルールを、知ったものとしての在り方が問われている。

  • 原発をつくる上で、これほどの代償があったとは知らなかった。多くの人がこのような視点を持てていないと思う。

  • 原発の燃料となるウランの採掘に関するドキュメンタリー。
    普段、使用済み核燃料の問題や、再処理工場からの廃液、排気垂れ流し問題などを耳にしますが、そもそもウランを掘り出して燃料に精錬するだけでも、とんでもない環境汚染を引き起こし、作業員に被曝を強いていることが良く判りました。掘り出した1トンの鉱石から、たった二百数十グラムのウランを精製し、残りは全部放射性ゴミとなって鉱山周辺の湖などに垂れ流しで捨てられたり、積み上げられて「山」になっています。何十年かかっても、何兆円掛けても、一旦採掘で汚染された土地は、除染など不可能なのです。

    アフリカ、カナダ、オーストラリアで現在も行われている採掘、そして新たに鉱山開発を目論むアレバやカメコといった企業の動きが良く判りました。
    悲しいかな、日本の電力会社もこういうところのウラン燃料を買っているわけです。

    どこの国でも、いつの時代でも、「専門家」は現地の人々に旨味しか説明しないし、危険性は教えない。自分で情報を集め、自分の頭で考えた一部の人たちだけがその危険性に気が付き、反対運動を始める。原子力マネーに麻酔された人々と軋轢を起こしながら、反対運動を行う。日本で起きていることも同じ。

    『10万年後の安全』も観ましたが、原子力産業というのは、どのステージを取ってみても、その問題は凄まじく長く続き、気が遠くなるほど大量で、被差別的被曝労働者に被害をもたらし続けるものだと、つくづく感じます。

    世界有数のカネ持ちになれる機会を捨てて、ウラン採掘会社に土地使用を認めなかったアボリジニの男性に拍手したくなりましたが、虎視眈々としつこく採掘を狙う企業の甘い誘いに、彼の後の世代が永遠にNoと言い続けられるかどうかは判りません。はやく原子力産業など割に合わない斜陽産業だということを世界の常識にするしかありません。

  • ウラン鉱石を精錬した黄色い粉をイエロー・ケーキという。
    旧東ドイツのウラン鉱山では掘り出して不要となった99%の鉱石が山積みにされ、
    その処理が目処もつかないまま今も続いている。
    一方、東ドイツとは逆にウラン採掘を推進するナミビア、オーストラリア、カナダなどの
    ウラン鉱山の様子もカメラは映し出していく。

    ウラン鉱山を日本の原発に置き換えても同じ。
    どこの国でも原子力産業っていうのは同じ様なことやってるんだなぁ。

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