命もいらず名もいらず 下 ―明治篇 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 残念ながら50代の若さで亡くなってしまった小説家、山本兼一。
    僕もこの作家さんが残してくれた作品を読み漁っている、読者の一人です。
    文庫版上下巻構成の長編小説がKindle版になっていると知って、読んでみることにしました。
    幕末明治期に活躍した、山岡鉄舟の生涯を追った、歴史小説です。
    飛騨の代官を務める、旗本の家に生まれた、山岡鉄舟。
    しかし父の死により、家族もろとも江戸に転居します。
    兄がいる鉄舟は、その兄に厄介者扱いされながら、剣の修行に励みます。
    ペリー来航により騒然とする、江戸の街。
    その中で、「自分はどうあるべきか」ということに悩みながら、修行に励む鉄舟の日々が、上巻では展開されていきます。
    下巻では、そのように心身を鍛えた鉄舟が、”朝敵”となってしまった徳川家の家臣として、江戸の最晩年と明治期をどのように生きたかが、明治天皇、徳川慶喜、西郷隆盛といった登場人物をまじえて、描かれています。
    この時代を題材にした歴史小説はこれまでも何冊か、読んできました。
    しかし山岡鉄舟についてページを多く割いて書かれたものを読んでいなかったので、この人物がどのような役割を果たしたのか、はじめて認識することが出来ました。
    そして全体を通じて描かれているのが、何ごとにも「本気で取り組む」鉄舟の姿。
    身体と心の鍛錬により、人格を作り上げる。
    そして周囲に求められる存在となり、大きなことを成し遂げる。
    人格を磨くということがいかに大事かということを、あらためて心に刻むことができました。
    疲れている時、モチベーションが落ちている時に、喝を入れてくれる。
    自分にとっては、良いタイミングで出会えた作品でした。

  • 幕末の三舟と言われても、ちゃんと読んでいなかった人物です。江戸を戦禍から守った立役者だが、勝海舟と同じく評価されるべきです!明治に入ってからも信念を貫き、命を使いきって往生する姿は素晴らしい。

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