浮草 [DVD]

監督 : 小津安二郎 
出演 : 中村鴈治郎  京マチ子  若尾文子  川口浩  杉村春子 
  • 角川書店 (2012年10月26日発売)
3.56
  • (3)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 28
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111288912

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 小津安二郎監督、同•野田高梧脚本、1959年作。中村鴈治郎、京マチ子、川口浩、若尾文子、杉村春子出演。

    <コメント>
    •登場人物が多すぎるうえ、夫婦関係や親子関係がわかりにくい。キャストの資料を片手に2度見して思ったのは、重要でない役柄が多すぎる。3分の1でいいんじゃないか?重要でない人物の理解になんの意味があるのか不可解。
    •本当の親子であることを知ることは大事だが、それと「一緒に暮らす」ことは別問題。それはしかしながら現在の価値観であって、昭和30年代はそうではなかったからこそ、それが映画のテーマ性を持ち得たのだろう。
    •気に入らないと、罵倒する、手を挙げる、のような駒十郎はいかんね。まあこれも、後出しの批判になるんだけど。
    •相変わらず、小津安二郎の良さがわからない。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    旅回りの駒十郎(中村)は一座とともに、公演を口実に、離れて暮らす子に会いに島にやってくる。一座には愛人のすみ子(京)がいるが、駒十郎は妻のお芳(杉村)を訪ね、郵便局勤めの実子である清(川口)と会う(清にはお芳の兄と言ってある)。
    その様子を訝ったすみ子は劇団員から聞き出し、お芳の一膳飯屋に乗り込み嫉妬心をぶちまけるも、駒十郎に連れ出され、道を挟んだ雨の軒下でお互いを罵倒しあう。
    さらにすみ子は妹の劇団員、加代(若尾)に小遣いを渡し、清を誘惑させる。最初はその気がなかった加代も清に惚れてしまうが、逢瀬を見つけた駒十郎は加代とすみ子に手を挙げて激怒する。
    劇団は客の入りが悪く解散するも、すみ子は仲直りしてついて行こうとする一方で、清は貯金をはたいて加代と駆け落ちし、加代は身を引こうとするが清は母の芳子に仲を認めてもらおうと帰宅。居合わせた駒十郎は加代に手を挙げたため、清は駒十郎をいなして押し倒したところで、芳子は駒十郎が実の父であることを暴露。しかし清は、父は死んだと聞かされて育ったのに今更親父などいらないと。
    駒十郎はさもありなんと再び旅芸人目指して芳子宅を出る。深夜2時頃に駅に行くとすみ子が待合室におり、駒十郎の行き先に自分もついて行くとして、汽車で仲良く酒を酌み交わして幕。

  • 2017.11.1 視聴

  • 嵐駒十郎(2代目鴈治郎はん)が、すみ子(京マチ子)をけちょんけちょんに罵倒するところがいい。罵倒の金字塔だ。

  • 若尾文子が美人。もっと若いときにみたら気絶するかも。リメイクという究極のマンネリを、出張監督という禁じ手で生き返らせた。役者ひとりひとりが、とてもそれらしい。ダブルでうちわをあおぐところは、失敗かな。

  • 日本映画専門CH。

    大映なのに一目で分かる小津作品。

    もっとドロドロした群像劇になりそうだけど、良くも悪くも小津タッチが和らげてる(?)
    京さんの嫉妬の炎メラメラなシーンが白眉なだけに、もっともっと修羅場が見たかったなあ、と言ってもそれが小津作品ナリ。

  • 小津というのは、やっぱりうまい人だなぁ、職人だなぁと思わせる作品。ここに出てくる人たちは川口浩を除いては、みんな「旧い日本」に属する人たちであって、だから近代的なモラルとかルールとかそういうのとは関係なく生きている。そこにもっともらしい講釈を入れることもできるが、小津はそうした理屈立ては排して、とにかく人々の喜怒哀楽を丁寧に描いていく。ここには「正しい人」や「正義」は存在しない。一人一人が生きている人間であり、だからこそ「正解」はないのだ。その正解のなさを描いた珠玉の作品だと思う。

  • う~ん。
    ところどころいいカットとかあるのだけど、全体に、小津には向いてない題材を、合わない役者さんで撮って、失敗した感漂う作品。
    小津映画には、基本、色気のある役者って合わないんだよね…。

  • 中村雁治郎(ニ代目)の演技、台詞回しがなんともしれなくて・・・いい。
    若き日の若尾文子はかわいい。なんて魅力的なんだろう。
    この作品は役者に助けられている。
    心にほんのりといつまでも暖かい気持ちが残る。
    同時に、人生の悲しさ、むなしさも感じさせてくれる。

全8件中 1 - 8件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする