天地明察 下 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • NHK「英雄たちの選択」で渋川晴海(安井算哲)が取り上げられ、著者の冲方丁さんも出演されていたので読んでみた。
    こんな人が居たことは全く知らなかったが、努力を積み重ねて達成していく様は感動的。昔の暦の今とは少し違う価値があったことも興味深かった。

  • 山あり谷ありのイベントを経て、最後は大団円。渋川春海という人物の、若者時代から壮年に至るまで、大河ドラマのように追体験させてくれる。時代考証から周辺の登場人物の描写まで、非常に丁寧で読みやすい印象。マルドゥックシリーズの雰囲気とは全く異なり、エンタメに振っている。

    第四章 授時暦
    第五章 改暦請願
    第六章 天地明察

  • 日本独自の暦をつくるべく,碁打ちの渋川春海の苦闘20年を描く.光圀伝とはまた異なる面白さでした.光圀伝が人の生きる道,倫理の追及だとすれば,この作品は男のロマンなのだろう.ワクワクしながら,最後まで一気読み.

  • 非常に読みやすい歴史小説。
    映画化も納得。さくさく読めて面白かった。
    ただラストがあっさり。

  • 本当に面白かった!

    次は冲方さんの光圀伝を読みたい。

    天地明察でもかなり光圀が魅力的に書かれていたから布石っぽいな。

  • 素晴らしい作品でした。春海との別れが名残惜しいような、一方で立ち上がって拍手喝采で送ってあげたいような、そんな気分です。
    春海の情熱が、周りの人間を引き込んで大きなうねりとなっていく様は、読んでいて大変心地よかったです。最初は全く頼りなげな青年が、ラストにあれだけ安心感のある存在になっていようとは・・もう、春海の成長に夢中でした。
    なんだか、壁にかかっているカレンダーが、いつもと違って見える気がしません?

  • 安井三哲の改暦を巡る物語の下巻。いよいよクライマックスへと近づき、春海(三哲)の老獪さも見られるようになる。光圀公が良い味を出している。保科正之の名君ぶりが少し過剰な気もするけれど、この時代背景を説明するためには仕方ないかな。この人に絡めた神道の説明は思わずうなってしまった。関孝和は数学マニアには知られた存在だけど、この小説で知名度が上がったかもしれない。

  • 「天地明察(下)」(冲方 丁)[Kindle版]を読んだ。なかなか良い物語でした。江戸時代の「算術」と「暦」というテーマが新鮮。終盤はちょっと駆け足でバタバタ感がありますが、とにかく面白いのでお薦めです。昨日は仕事帰りにコメダ珈琲店で1時間余りこれに没入してしまいました。

  • 2010年本屋大賞の一冊。下巻。

    好きこそ物の上手なれというか、熱中できることがあることの喜び、またそれを支えてくれる、理解してくれる人のありがたみがわかる本。
    あと、開き直りの大切さも。

  • 主人公が大好きになりました。人柄がいいですね。まわりのキャラもいい。
    下巻では泣きどころも多く、かなり心揺さぶられました。

著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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