ハンガー・ゲーム(上) (文庫ダ・ヴィンチ) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 未来のアメリカが舞台の少年少女が殺し合う「ハンガーゲーム」の話の上巻。
    ゲーム開始前までの準備のシーンとゲーム開始後少し。ただ戦闘シーンだけでなく、友人の真意などミステリ要素もある。下巻にも期待。

  • 評判も良いし、映画も見たし、久しぶりに熱中できる小説と思ったので、Kindleにて購入。

    あっと言う間に読了。小説はKindle版で読むと目に楽。

    映画も見ていたが、小説は描写が細かくてより面白かった。調べてみると中高生向けらしく、下品な性描写や不道徳なものの考え方がなくて、意外かもしれないが殺し合いの話なのに抑圧されたシステムの中での気付きというコンセプトなので、残虐なシーンがない。

    良く練られてつくられているので、決して子供向けではないと感じた(もちろん中高生にもおもしろいのだろうが・・・)。

    続編も読みたい。星五つ。

  • 本筋に入るまで長い。
    まだ直接的な殺し合いは行われず。
    イマイチ盛り上がりに欠ける。

  • 3部のラストまで読み終えたので、トータルでの感想を。

    1部はすごく面白かった。ずっと引きこまれていたし、そのスピード感たるや圧倒的だった。その後に繋がる引き込みの部分も素晴らしかった。

    特にゲームのシーン。あそこはホンマに良かったなぁ。戦場の臨場感とストーリー性の両方を見事に融合させていた。まあ、スレッシュのように「やたらと重要人物っぽいけどあっさりと殺されちゃう人間」なんかもいて、そこは拍子抜けだったけど。今思うと、ここにその後の片鱗が現れてるんやなー。

    2部になると、少し様相が変わってくる。上巻の被害を広げないようにしているところと、ハンガー・ゲームの勝者がハンガー・ゲームをやる、ってところまでは良しとしよう。

    しかし、なんだあの戦いのシーンのやっつけ感は。どんどん死んでいくし、テンポが速過ぎる。1部の臨場感はどこへ行ったんだ。翻訳モノだからかもしれないけど、闘技場の地形や全体像がよく分からんし。戦闘シーン、飽きたのか?

    第3部に至っては、もっとヒドイ。カットニスのビッチっぷりに更に磨きがかかり、ゲイルのみっともなさ、ピータの迷走っぷりにも拍車がかかっている。どいつもこいつも、ホンマに明後日の方向にぶっ飛びすぎてんだろ、って。

    そんな中、出てきた時から変わらず権力への固執と支配欲を見せつけてブレなかったコイルが眩しく見える(笑)彼女は見事に終始一貫してたな〜。「全体のことを考えています!!( ー`дー´)キリッ」って感じを出しつつ、自分のことしか考えていないのがバレバレ、という「小悪党感」が最初から最後まで一貫していた。非常に好感が持てた(笑)

    登場人物の人物像が変わり過ぎてる気がするんだよなぁ。まともな人間が一人もいない、という。スノー大統領が実は一番まともなんじゃねぇかと。

    反乱を起こした後の流れもヒドイし、キャピトルに乗り込んでからはもっとヒドイ。続けないほうが良かったんじゃねぇか、というね。

    あのラストもどうかと思うけどねぇ。無理矢理過ぎるだろ、っていうね。

    どこかで「2部までは素晴らしいけど、ラストがガッカリ」って書かれてたけど、半分同意。僕は2部も微妙だと思ったわ。それでも3部に比べりゃマシだが。

    1部の出来が素晴らしいだけに、その後にも期待するのだが、巻を重ねるごとにレベルは落ちていくので、それを覚悟の上で読むのであれば、読む価値はある一冊だと思う。

  • 首都キャピトルが12の地区を支配する国、パネム。毎年、12の地区からは少年少女が1人ずつ「贄」として選出され、最後の1人になるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」が行われる。反乱を抑えるための「見せしめ」だ。16歳のカットニスは、不運にも選ばれてしまった最愛の妹のために、出場を志願する。そして、命をかけた究極のサバイバル・ゲームが幕を開ける―。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    なんかしらないけど、頻繁に読んだ?とか映画みた?
    とかきかれるもんで、ブックウォーカーがセールしてたときに買ってみたんだけどずっと放置してて、
    学校できっかけがあったので読み始めてみた。
    面白い!面白いよ!
    凄い新しい設定かと言われると別にそんなこともないんだけど、なんかところどころスカっとする感じがいいね。シリーズいっぱいあるのね…1の上下巻しかかってないんだけど、お話は完結するのかいね??

    ネタバレ注意だよ





    ピーター(だっけ?名前忘れた)がインタビューのところで告白するのは本心なのかそうじゃないのかしらないけど、うふふってなる展開だよね!
    かわいい!ピーターかわいいよ…

  • 無人の荒野にその身一つで取り残された24人の少年少女たち。彼女が生還できるただひとつの条件は、最後の一人になるまで殺しあう「ハンガーゲーム」に勝利すること。待ち受けるのは参加者との友情、裏切り、そして恋。さらに背後にうごめく国家の陰謀。愛する人を守るためにゲームに志願したカットニスの運命はーー

    「それ、なんてバトルロワイアル?」というツッコミさえ飲み込むことができれば、文句なしに楽しめます。
    アメリカ人は本当に映画的なエンターテイメント小説がうまいです。年末年始の一気読みにぴったりです。

  • 2013/12/20

  • 近未来の北アメリカに築かれた国家パネムは、高度に発達したキャピトルとそれを囲む辺境の第1から第12までの地区で構成されていた。
    キャピトルは辺境地区を政治的に統制し、それぞれの地区から12歳から18歳までの少年と少女を「贄」として集めて、1人が残るまで殺し合いをさせる「ハンガー・ゲーム」を毎年行っていた。
    これは、第12地区で狩りをしながら生計を立てるカットニス・エヴァディーンという少女の物語である。
    少年少女が理不尽な舞台で殺し合いを行うという設定は、日本でも『バトル・ロワイヤル』などもあるように、最近では割とよくある設定である。しかし、この作品の良さは、そういう少年少女の殺し合いにおける凄惨さを押さえて、より職業的に、より狩猟的に描くことで、ある種のスポーツのように描いている点にある。もちろん、そこでは本物の死の持つ過酷さや残忍さもいたるところに存在するが、主人公カットニスのクールな狩人としての能力と、自信無げな少女の部分、そして「カットニス・炎の少女」としての魅力によって、読んでいてそれほど心塞がれることがないような工夫がなされている。
    脇を固めるキャラクターたちも個性的だ。カットニスの狩猟仲間ゲイルや、同じ第12地区の代表ピータ・メラーク、かつての第12地区の生き残りで彼女たちのコーチであり酔っ払いのヘイミッチ、スタイリストでカットニスの魅力を幻想的な手法で引きだすシナなど、それぞれに謎めいていてわくわくさせてくれる。
    前半は物語の舞台となるパネム、第12地区、キャピトル、そしてハンガー・ゲームの説明をしながら、ハンガー・ゲームに向けてカットニスたちの訓練の様子が描かれる。後半はハンガー・ゲームがいよいよ開始され、怒涛のように物語が展開していく。ハンガー・ゲームが始まったら最後、一気に読まずにいられない緊迫感があるのはご想像の通りである。

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著者プロフィール

米国のテレビ脚本家、小説家。2008年から発売された『ハンガー・ゲーム』三部作は、全世界で1億部以上売れたベストセラー・シリーズとなった。シリーズをもとにした映画四作品も大ヒットした。

「2020年 『ハンガー・ゲーム0 下 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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