きことわ [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 時間を感じる作品。25年の月日もインスタントラーメンが出来上がるまでの3分間も、“流れる”ということでは同じもの。長く感じるか短く感じるかは当人次第。時間とはとても不思議なものだ。この作品では、至る所で“時間”の描写がある。どれも共感ができる時の流れであり、読んでいて心地よい。女性ならではの感性が表現されていて、その部分は男性にとっては実感できない部分ではあるが、あたかも疑似体験させてもらったかのようだ。この作品を読むきっかけは、芥川賞受賞作品だからなので、作者の作品は本作が初めて。他の作品も読んでみようと思う。

  • 第144回 芥川賞受賞

    夢と現実が混同し、独特の文章から不思議な空気を漂わせてます。
    古語を感じさせる構成なのか、慣れていないぶん読み進めるのに苦労しました。
    また再読したときに良い意味で感想が変わりそうな気がする、そんな作品です。

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著者プロフィール

1984年、東京生れ。2009年、「流跡」でデビュー。2010年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。2011年、「きことわ」で芥川賞を受賞。

「2022年 『細野晴臣 夢十夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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