九月が永遠に続けば (新潮文庫) [Kindle]

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  • 離婚後、高校生の息子と二人で暮らす佐知子。元夫安西の再婚相手亜沙実の娘、冬子を恋慕している犀田と関係を持つが、その後息子の文彦が失踪し、犀田が轢死する。犀田は何者かに突き落とされたらしく、直前まで一緒にいた冬子が疑われる。文彦の行方を追ううちに、佐知子は冬子と文彦が接触していたのではと疑念を持ち始め……

    『ユリゴコロ』に続き、著者の2作目。これがデビュー作。率直に言ってしまうと、複雑な人間関係にも関わらず、描写がダラダラしている気がして、中盤くらいまで読むのがつらかった。数ページで引き込まれた『ユリゴコロ』とだいぶ違ったので戸惑う。

    ミステリと言っていいのだろうか、犀田を誰が殺したのかという謎が確かにあるのだが、壮絶な過去を持つ亜沙実という女の前で、そんなものが小さく感じてしまった。
    そして不幸な意味で蠱惑的な亜沙実に自らを差し出し消耗する男たち。それを知った佐知子の絶望と諦念。こんなことがあったにも関わらず、関係を断てないというか、断たないのか。佐知子のことが理解できない。

    言ってしまうと登場人物の誰にも感情移入出来ないのだが、それでもグイグイ読ませてしまう筆力(謎の置き方?)はさすがというべきか。ただ、全てを亜沙実に起因させ、彼女が恐ろしいほどに魅力的だったから仕方がないという終わり方はいかがなものだろうか。とモヤモヤしたものが残る読後感だった。

  • これだけでファンになった

  • 一言で記すなら、気持ち悪い。悪い意味ではない。
    複雑な人間関係と心理描写でおいそれとレビューは書けない。
    冒頭は物語に入り難さを感じて何度も本を閉じたが、ストーリーが展開する毎に引き込まれていく。

  • ごちゃごちゃと関わりすぎていたのと、
    設定に無理があるような感じが…。

    読み終えても気づかなかったけれども、
    2012年にも読んでいたみたい。
    読んでる途中にも 全然 気づかなかった。
    印象的な話の気がするけど、
    記憶に残るほどの作品ではなかったみたい。

  • 人の皮を一枚一枚丁寧に剥がして、誰もが隠したいどろどろとした部分をそっと空気に触れさせるような作品。

  • 50歳をすぎてのデビュー作で
    ホラーサスペンス賞をとった作品。
    詳しくは言いませんが
    途中の一行でゾクっとします。
    ゾクッとしすぎて1人で笑ってしまいました。
    精神異常変態的な部分もありで、おもしろかったです。

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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