風が強く吹いている [Kindle]

著者 :
  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 本は今まで読んだ中で分厚い方だったが、あっちゅうまに読み終わった。
    面白くて本は10回くらい読んだ。
    アニメはもう20回以上見たと思う。
    とにかく感動した

  • 王子が可愛すぎる

  • 三浦しおんの描く箱根駅伝をめぐる青春小説です。
    ただのスポ根ではない、走ることを『楽しむ』ことに主眼を置いた選手たち。
    これからマラソンを控えた私もテンションの上がってくるストーリーでした。
    トップ選手になるには才能も必要だし、練習も必要、現実に即しているからこそ説得力のある感動作になっています。
    マラソン好きな人は絶対に読むべしの小説です。

  • 人物描写、風景描写にとてもすぐれた作家と感じています。主人公の走(かける)をはじめ清瀬ら竹青荘の住人らが生き生きと躍動し、風景や背景が自然と浮かんできて読むのが何故か愉快になります。このような感覚は近年なかった。青春群像を描いた過去の名作の「青が散る」を彷彿させるものです。
    走る事が苦手な自分でも、もしかしたら走れるかもしれないと錯覚させるほど走りの楽しさが伝わってきます。
    亡父が正月になると箱根駅伝を夢中で見ていたのを思い出しました。とても走り始める年齢ではないので、せめて今度の正月には、テレビで観戦しようと思った。12月にこの小説に巡り会えてよかった。来年の箱根駅伝には間に合います。

  • 「読んだら走り出したくなる!」友人からお勧めされた通りの熱い青春スポーツ小説。読後の幸福感・清涼感がばっちりで、すっかりお気に入りの1冊。
    10人中8人(ハイジと走(かける)以外)が陸上初心者な中で、箱根駅伝を目指す話。彼らがコンプレックスを克服しながら、走る意味を考え、成長していく姿に感動。たすきをつないでいく駅伝シーンは、一緒に走っているかのような臨場感で、一気にスパートかけて読んでしまった。

  • アニメがきっかけで購入。アニメが毎回神回だった。
    アニメのシーンを思い浮かべながら読んだ。
    面白い。
    走るっていうことを考えて苦しいけど楽しい走りを追求する。
    走とハイジの絆がとてもいい。走がハイジを信頼している、頼っているシーンが多くて、ハイジは走もだけどチーム全員を気にかけて適切にアドバイスやフォローしてて凄い。
    僕も中学の時に駅伝やってたから少しだけ走るっていう事を知ってる。
    ハイジは走れなくなってしまったのだろうか。

  • 目頭が何度も熱くなった。孤独とチームの両面が駅伝みたい。男子大学生の描写は若干純朴過ぎる気はするけど。

  • 素人ばかりの無謀な挑戦ですが、一生懸命練習して最後にシード権をとる。長めの本ですが、箱根の本戦に入ってからはそれぞれの思い、お互いを思いやる姿勢、など目頭が熱くなりっぱなしでした。おもしろかった。

  • 箱根駅伝をテーマにした青春もの。
    箱根駅伝素人連中が箱根駅伝で活躍する話なのでかなり強引な感じだし、それに対する裏付けとかそういう物もないのでファンタジーなんですけど、野球とかでは割とある話で、そう言うのは別にそこが重要と言う訳ではないのだと思う。
    一人一人が走る部分はパターン化されていたし、結末もそんなもんかと言う感じだけど、総合的には面白く読めました。

  •  陸上未経験者たちが箱根駅伝に挑む話。
     王道少年漫画のような物語だった。ちょっと長かったかな。

  • マンガを読んでいるかのようにサクサク読める。箱根見るのが楽しみになる。

  • やばい。駅伝の本番のシーンに突入してからはずっとジワジワ涙でっぱなしである。疾走感はんぱない。陸上初心者達が箱根駅伝に出場するだけでも驚きだったけど、竹青荘の面々が素直に走り始めたのも驚き。何て爽快な話だろう。人には皆にストーリーがあるのよね。ほんっと、すごいや。

  • 箱根駅伝が楽しみになった。面白かったー!

  • 箱根駅伝が見たくなった。

  • これを読むと絶対に箱根駅伝を見たくなる

    最初は駅伝という陸上競技を文章にすると
    だらだらした感じになってしまうんじゃないかと
    あまり期待してなかった

    でも、読んでみてそんな風に思うことは一度もなく、
    500ページもあっという間でした

    10人の登場人物それぞれの個性がうまく描かれている
    淡々とした話の展開なのに涙が何度も出た

  • 青竹荘の住人が箱根駅伝を目指す青春ストーリー
    爽やかな語り口で、個性溢れるキャラクターが描き出され、気持ち良く読み進められる。
    これを読めば走りたい気持ちになります。

  • 来年正月の箱根駅伝の前に読んでおこうと思った。
    素人集団が箱根駅伝を目指すという設定に無理があるような気がするが、いい話だ。走ることを題材にこれだけの長い小説(文庫本で670ページ)をかける三浦しをんさんの筆力にも改めて感動する。
    「速くではなく強くなれ。」って文章が度々出てくる。単に記録を早くするだけでなく、走ることによって人間として成長せよ、他人との連帯を大事にせよというメッセージなのかと思う。
    印象に残った部分を一つだけ。
    「怒りは、怯えと自信のなさの裏返しだ。」

  • 荒唐無稽なファンタジーかもしれないが、本気のチームスポーツがもたらす何かがきちんと描かれてる気がする。

  • もうとにかくワクワクして、ページをめくるのが苦じゃない。むしろどんどんよみたい。
    また読み返したくなる一冊でした

  • 去年読んだ小説の中で一番好きな一冊。ランナーにはたまらない。ハイジのような人間になりたい。

    クライマックスの箱根駅伝の描写は最高です。

  •  なんでこんないい話今まで読まなかったんだろう。ぐいぐいと引っ張られます。若いっていいな、仲間っていいな、何かに真剣に打ち込むっていいな。登場人物にそれぞれの秘密があって、そこもいい。
     箱根駅伝は毎年見ていますが、走っている情景が浮かんできて、本当にこのチームが走っていたら大興奮ですよね。

  • 【スポーツ単純にいい】
    小説です。
    結末は想像できてしまうのですが、感動します!

  • 長距離を走らせている息子に読ませたい。
    設定や目標が笹本祐一並に荒唐無稽なのは全て無視して、十二分に楽しめる超名作です。
    箱根駅伝という設定を無視して運動会のクラス対抗リレーとか県大会くらいと思っておけば難なく読めます。
    何にしろ息子にはいつか読んでもらって箱根を目指してもらいたい。

  • 一気読み

  • 合わなかった

  • 箱根駅伝を目指す10人の大学生の話。
    箱根駅伝は詳しくない私でも1年で出場するなんて無理!と思ってしまうが、そこは小説だと思って割り切って楽しむことができた。
    10人の1人1人のキャラクターがきちんと描かれていた。10人とも弱い部分、愛おしい部分があって全員好きになった。実写化するならこんな感じの人にやってもらいたいなと妄想してしまった。そういう妄想を抱かせる描き方ってすごいな~。
    走るということのゴールといえば、一位になること、速く走ることになると単純に考えてしまうが、この小説を読むと10人それぞれで違うが、それより大事な何かがあるんだな。他人と比べて競い合うんじゃなく、自分に勝つこと、強くなることが条件になるんだな。
    人生も同じ。お金を多く稼ぐこと、有名になることがゴールじゃない。一人一人が考えて、自分にできる範囲で無駄も楽しみながら、自分に勝つことが大事なんだよな~。

  • 人としての「強さ」とは何かを、走ることを通して教えてくれた本。人生の教科書の一つです。

  • 「走りとは力だ。スピードではなく、一人のままでだれかとつながれる強さだ」

    走ることに、何の意味がある?
    生きることに。

    それは誰かに教えてもらうものではない。

    でも決して、一人では辿り着けない場所に、答えがある。

    「走るの好きか?」

    /////

    師走本④
    「とにかく走りまくる本」

    箱根駅伝を目指す10人の愉快な仲間達。これぞ理想の師走本!

    走る、走る、ひたすら走る。

    650ページの青春を駆け抜ける爽快感。
    双子は勿論王子が好き過ぎる

    個人的に一番好きな部分
    「ああ、輝いている。きみの走った軌跡が、白く発光するさまが見える」

  • 偶然手に取った本。 箱根駅伝を結構見てるので、なんだ、夢物語の本じゃない?と読み始めたのに、一気に読みきった。特に最後の本番のそれぞれの想いには胸に迫るものがあって、何度でも読みたくなる。息子の友人の走る姿を美しい!と感激したことを思い出した。

  • アニメにもなっていて人気があるとは知らなかった。
    三浦しをんのエッセイをさんざん読んで、面白くていつまでも読み終わりたくなくて、また小説を読みだした。いくつか読んだことがあったが、今回は、ちょうど箱根駅伝をやっていたので、これを読んでみることにした。
    男の子たちの成長物語。キレるときに自分のなかで生じていること、さまざまな人との衝突、葛藤、言葉にできなさ。大学生のときに自分が思っていたこと。40代になっても、スッキリしたわけではないけど、なんとなく、どうにか自分をなだめすかして生きていること。
    エッセイでも、思ったけれど、三浦しをんの想像力というのか妄想力というのかがすごい。言語化できるのもすごい。まさに文筆業の人なのだと思う。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

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