乙嫁語り 2巻 (青騎士コミックス) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 初巻に引き続き、アミルとカルルク、年の差夫婦の日常が何かと微笑ましい。
    また、穏やかな日常だけではなく、部族間同士の争い、大地と自然と共に生きる人々の手仕事など細部まで丁寧に描き込まれ、あたかも当時を生きた人々の暮らしを本当にタイムスリップして見ているような気がする。

    実在した旅行冒険家スミスの眼を通して語られる19世紀の人々は、雄大な大地、自然と共に生きてゆく心優しい人たちだ。しかし、ただ優しいだけでなく、厳しさ烈しさをも備えていなければ、かの地では生きられないのかもしれない。
    アミルとカルルク夫婦が少しずつ距離を縮めていっているので、これから、どんな風に関係が変化してゆくのかも楽しみだ。

  • 竃の日に集まってパンを作る日常の話もあれば、親の都合で呼び戻され殺伐した話もあったり。緩急が絶妙だ。布支度の話。嫁入り道具として、小さい頃から刺繍をし、その日に備える。「作り手の社会的地位と帰属を表し、その人となりを物語る。特別な一枚は特に念入りに仕上げられ受け継がれる。その家独自の文様には気が遠くなるほどの時間と手間と…」「気が遠くなるほどの時間と手間とそして想いと祈りが込められているとはいえその姿には気負ったところは見られない」スミスさんはちょっとかっこつけたことを書いているが、でもそうなんだろうな。

  • 営み。それを堪能出来る幸せ。窺い知ることになるその文化、生活様式、価値観etc.
    それを裏付ける著者の描こうとする、いや、描き尽くそうと突き進む「好きで好きで堪らない」という情熱の塊が投げ掛ける中央アジアを舞台にしたドラマを沸き立ててる素晴らしさ。
    衣装に、刺繍に、装飾品に、きめ細かく描写される豪華絢爛な模様に酔い痴れ、夫婦に迫る危機に普段とは違ったカルルクの見せる男らしさとアミルの女性らしさに育まれる夫婦仲にうっとりとした2巻でした。あと、やはり婆さんが恰好良い作品は良いですね〜。

  • 嫁心可愛い。

  • 「布支度」良い!!
    実物を見てみたい。

  • 不器用なパリヤとアミルの凸凹コンビが微笑ましい。アミルがパリヤにお返しをあげるシーンの間と空気で笑ってしまった。アミルの親族がいきなり力づくで攫おうとしてきてびっくりした(撃退してくれる町の人達が心強い)。繊細な刺繍は作者の絵柄と相性が良く、目を奪われる。

  • -

  • 相変わらず作画に圧倒される。刺繍のくだりとかよく調べられてます。

  • 竈の日(町内の人が共同で利用する竈に火を入れる日)に、アミルは初めての友達パリヤと出会う。
    パンを焼くのはうまいが、意地っ張りで刺繍が苦手なこともあり、年頃ではあるがまだ結婚していない。
    アミルを取り返すべく、アミルの親族たちが攻めよせる場面もあるが、全体としてはやはりほんわかするような中央アジアの風俗描写が続く。
    刺繍の描写や、イギリス人研究家のスミスのエピソードなど、少しずつ19世紀という舞台設定が生き始めてきたように思う。

  • アミルの実家とのいざこざもひと段落・・・といった感じかな?向こうはまだあきらめきれない感じではあるが。

    このいざこざでカルルクとアミルの愛情が一段深まった様子。この二人は素敵な夫婦になるね。


    パリヤさん登場。
    何かと不器用なこの娘は応援したくなるキャラだね。

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著者プロフィール

家族支援カウンセラー。1950年佐賀県に生まれる。中央大学卒業後、2007年まで東京都内の中学校において、心障学級・通級情緒障害児学級などを受け持ち、熱心な生徒指導で保護者からも信頼を集める。通信制高校副校長を経て、2012年、一般社団法人家族支援メンタルサポート協会を設立、理事長に就任。学びリンク総研所長・家族支援メンタルサポート協会理事長。専門分野は、家族カウンセリング・非行問題・子育て支援・発達障害・不登校問題等多岐にわたり、子どもの不登校から見えてくる家族支援に力を入れている。

「2023年 『家庭にしのびよる“うつ”に負けない! 悩めるママとカウンセラーの家族をみつめる旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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