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感想・レビュー・書評
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乙一のコミック版。ミスリーディングの帝王といえば乙一じゃないかというぐらい、GOTHのミスリードはやられた口だが、それがコミックになるとどうなるのかって言ったら、小説版には劣るがそこそこのデキかな。と。「僕の無慈悲で無感動な部分を彼女は心地良い無関心さで許した」この僕っていうのが曲者なんだけど。「ただあなたが心は空っぽのまま、笑っているように見える事があるから…」夜とコンビになることでいい味になる。が、どちらも「死」に興味を持ちすぎた中二病の気があって、小説版とは気持ちイタさが増している。
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乙一さんの短編集。短編集といっても主人公は一緒なので短編の連作tでもいうのか。彼の小説は或る意味切ない犯罪が描かれる事が多いのだけれども、本作の主人公の高校生男子も相当救われない男の子である。このような主人公が様々な事件に関わっていく話を紡ぎ上げるのだからやはり力量はあるのだろうし、この作品も力作なのかも知れないが、主人公の生き方があまりに救われないので2つ星にした。人にはおすすめはできない。救われない話を読んで暗くなりたいどうしても人生が楽しくてしょうがない人にはおすすめかも。乙一氏の小説好きな人もやはりいるんだろうなあ。世の中やはり蓼喰ふ虫は好きずきなのかも。
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