水曜の朝、午前三時 [Kindle]

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  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • 一気に読んだ。再読はしないと思います。時代感にやはりついていけない2023年

  • 1970年の大阪万博を舞台にその後の二十数年の話。お互い惹かれて付き合ったけれど、国籍の問題で別れ、別の人とは結婚したけどお互い思いあっていた。結婚したけれど、もし本当に好きな人と一緒になってたらみたいなフレーズがあり、それほど心から思える相手との恋は色んなやむを得ない事情があっても止めることは出来ないのかなと感じた。
    直美さんは癖のある女性で、一緒にいたら近寄りがたいなとは思うけど、娘に宛てたテープの最後の、人生は宝探し、嫌でも歩き出さないといけない。楽しまないといけないってセリフがグッと来た。宝探しの中で困難もあるだろうけどそれさえ感謝。そして自分が何をしたいか、どういう人として人生を送りたいか考えることの大切さを感じた。
    引かれたレールから外れて思いっきり生きてみるのも悪くはないなと思った

  • 1970年大阪万博の思い出話の手記を中心に物語が進むのだが、万博コンパニオンの主人公が友人と神戸の海岸へ遊びに行き、そこにいた見知らぬ少女にガラスの羊(!)をプレゼントしたところ、近くにある実家のレストランに案内されたら初老の男性が古い歌謡曲を聴いていて、いきなりテーブルにレコードを持ってきて、初対面の女性二人に「息子がよく聴いていたレコードです。若い人向きのレコードはこれしかない」と語るのだが、それがモンキーズのヒット曲の、SP盤だった、と書いていてぶち切れた。そんなことがあるわけがないだろう。ところどころ洋楽のタイトルやバンド名が散りばめられているようだが、実は作者はあまりよく知らない(調べてない)のではないか?

    さらにコンパニオンの女性がストレートパーマにして、痩せて見えたみたいなことが書かれているのだが、ざっとネットで検索したところによると日本でストレートパーマが一般化したのは1980年頃とあった。つまり1970年の万博でそのスタイルはありえないわけだ。

    まあ、フィクションなのだから何をどう書こうが関係ないのだが、これはないだろう。約3分の1で読むのをやめた。

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著者プロフィール

1959年、秋田市生まれ。立教大学卒業後、新聞社、出版社に勤務。2001年に刊行したデビュー作『水曜の朝、午前三時』が各紙誌で絶賛されベストセラーになる。他の著書に『八月十五日の夜会』などがある。

「2023年 『美しき人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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