交渉術 (文春文庫) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
3.70
  • (2)
  • (5)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 24
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (527ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ○引用
    敵の論理を深く知ることは、交渉術の要諦のひとつ

    交換によって資本主義社会が成り立っているというのがマルクスの価値形態論であるが、貨幣や商品が交換されるように、互いの情報や条件などを交換することで集団間の問題を解決するのが、交渉にほからならない。

    「誰でも自分の姿は自分では見えないものです」となる。自らがもっている物や情報の価値は、交渉によって相手と交換するときになって初めてわかる

    インテリジェンスとは、人間を対象とする知的作業で、どうやって、相手に自分の意思を理解してもらい、協力する気持ちになってもらうかにすべてがかかっている。裏返して言うならば、このことが担保されれば、あとは協力者の能力と運に、成果は依存するのである。部下は協力者ではないが、部下が上司の意思を正確に理解し、心の底から協力する気持ちにならなくては、インテリジェンス工作はまず成功しない。

    計算によって人間的信頼関係が成立することはない
    それはわかっている。だからあえて図式化して言っているんだ。何も見返りを求めず、相手の懐に入ることによって、自己の利益を極大化するのが交渉の弁証法だ

    「直接的取り引きを提案せず、領土と経済のあいだにリンケージをつけないことが実は最大の取り引きになるということですね」「そうだ。ほんとうの取り引きとは、取り引きということを相手に悟らせずに行うものだ」

    日本の官僚、エリート会社員の能力は高い。しかし、他者からの評価に対して極めて敏感なので、危機的状況になると萎縮しやすい。責任追及がなされるという恐れを抱くと、身体が文字通り動かなくなり、判断を停止してしまう

  • 別世界の話なので、とても興味深かった。普段目にする国際ニュースも何かしらの意図が込められていたりするのかと思うと何を信じていいのやら。これで10年20年前ということは、現在(安倍政権)の舞台裏でどんな交渉が繰り広げられているのか!現代版があったら読んでみたいなあ。

全3件中 1 - 3件を表示

交渉術 (文春文庫)のその他の作品

交渉術 (文春文庫) 文庫 交渉術 (文春文庫) 佐藤優
交渉術 単行本 交渉術 佐藤優

佐藤優の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする