猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (373ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 初めてKindleストアで買った本。
    チェスというものを、こんなに詩的に、こんなに素敵に表現できるものかとうっとりする。数学を知らなくても『博士の~』が楽しめるように、チェスを知らなくても楽しめる。
    あさのあつこの「野球」、小川糸の「食べ物」、小川洋子の「チェス」と「数学」。身近なものを、思いがけぬ表現でキラキラと見せてくれるというカテゴリの小説。

  • 読了。チェスをテーマにした話だけど、主人公がチェスの大会で優勝することを目指すような話ではなくて(むしろ勝敗がわからない対局の方が多い)チェスが好きな登場人物たちがチェスを通じて心を通わせるもようを描くことに力を入れている。登場人物が皆無口で、静謐とした印象は「羊と鋼の森」の読後感にちょっと似ていると思った。ラストは、たぶんそうなるだろうな、という予感はあったけど、悲しく終わってしまう。これはこれでいいのだとも思うけど、リトル・アリョーヒンにはもう少し幸せになってほしかった。

  • 切なくて哀しいのだけれど、やさしさときらきらしたものを感じる。また、やさしくてきらきらしてるのに、切なくて哀しい。

  • 世界観がすごい。
    チェスのすばらしさを描いた物語。ではなく、チェスの海に抱かれた、とても繊細で壊れそうだけど、チェスの海に抱かれているから強く美しく在る事のできる「少年」の物語。
    年齢や性別は飛び越えて、純粋な「少年」とその「少年」が愛したものたちの物語。

    いしいしんじの物語を読んでるような、だけれども、女性らしい文章の作品でした。

  • 人と同じでなくていい、誰にでもその人だけの何かがあるんだよと、優しく語り掛けてくるような物語。

  • 引き込まれる

  • 2016.5.20 読了

  • 凄く良かった。また読みたい

  • 羽生善治 闘う頭脳の対談で、本書を知る。
    本作は、羽生さんの将棋の世界、勝負の世界に対し、イメージは真逆の世界。
    羽生さんなど、天才の求める世界を表現できている。
    数学者など、天才を上手に読み解いてくれますね。

  • 小川洋子を初めて読む人におすすめしたい作品ですね。『ミーナの行進』(だっけ?)と合わせてすすめたいです。

    リトル・アリョーヒンは盤下の詩人。彼は幼いころから『あるべき場所から動かない』存在に心惹かれてきた。閉じた唇、インディラ、ミイラ、鳩、ポール、マスター、老婆令嬢、ビショップ、総婦長……そしてチェス。彼の周りを作るささやかな存在たちは、彼を温かく包み込む。そして、チェス博物館に眠る彼の存在証明である『ビショップの奇跡』と呼ばれる棋譜は、きっとこの世のどこかにあるのではないか――そう思わせてくれる優しいお話です。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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