死神の精度 (文春文庫) [Kindle]

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  • どこか冷めた雰囲気のある死神・千葉は、対象者を一週間調査し、死について「可」「見送り」の判断を下す。
    「可」とされた者は八日目になんらかの理由で死亡する。
    本書は、死神・千葉が出会う6人の人生最期(となるかもしれない)の一週間についてまとめた短編集である。
    死神であるがゆえに、人間とは一際異なった視点から描写される人間の模様はある種滑稽であり、また、ある種奇妙に映るかもしれない。しかし、それゆえに人間の行動は美しい。
    人間は時に必ずしも理性的ではない行動をとる。それは任侠や愛情、義務感など理由は一つに限られないが、死神からみればそれも含めて「面白い」のだろう。
    伊坂幸太郎の放つ異彩なファンタジー。

  • 「死」と向き合うことは平凡な人間にとっては決して簡単なことではないし、ましてや受け入れるなどということは尚更難しい。
    が、千葉のような「神」に出会ったらなんだか淡々と受け入れることが可能なのではないかと思わされる。

    最後の「死神対老女」で、実は話が連鎖していることがわかる。悲しい連鎖もあるがちょっと胸を締め付けられるような暖かさを秘めた連鎖もあり淡白に進んでいく物語の中にひきこまれます。

  • 「微妙な嘘は、ほとんど誤りに近い」

    クールで、世間知らずで、やたら本質を抉り、ミュージックを愛する雨男の死神が見送る6つの人生

    伊坂本4作目、現時点で一番好き。世界観、構成、人物の魅力に震えた!

    そしてこの設定…100日後に死ぬワおや誰か来た様だ

  • 伊坂さんの 本 ぜひ読んでみたかった。

    たしか 私の好きな作家さんの読後レビューに

    伊坂さんに 似てますよね。って 書いてあったので

    すごく 関心があったのです。

    今回 機会があり
     
    読んでみました。

    あれー どこかで 聞いたお話だぞ。

    そうです。

    同名の 映画を 最近 見たんです。

    すごく 面白かった 記憶があります。

    原作に こんな形で 会えるとは

    もう一つの 読書の 楽しみですね。

    なんか この主人公の死神

    憎めないんですよね。

    知っていても 当たり前の言葉を 

    知らなかったり。

    変に いろいろなことを 知っていたり。

    もし 私の近くに こんな人がいたら

    一度 死神かなと

    今後は 疑ってみます。

    そうしたら 一週間後には 死んでしまうのですが。

    今年の前半は 伊坂ワールドで

    行きたいと思います。

  • 『やべーな。伊坂ワールド』
    今回は死神の話。その人は生きるべきか。死ぬべきか。死を判断するために、一週間調査し、『可』判定をくだされると、その人は八日目に死んでしまう。今回は6名の生死を判定しますぞ。『恋愛で死神』の話が個人的には好きだと感じながら、最後の『死神対老女』で伊坂ワールド全開!!くっ、人は一人で生きてはいない。って感じる。

    『微妙な嘘は誤りに近い』

    うん。いいね。

  • 千葉の死神ならではの視点、物言いに考えさせられることが多々あった。
    死は特別なことじゃない、でも人にはそれまで送ってきたそれぞれの人生があって、最期に思い返したり、後悔したり、それでも全部受け入れて満足したい。
    こんな事を考えるのが人間という生き物だし、もちろん死神なんかではない、自分も例外ではないだろう。
    私はまだ若いが、それはまだ死なないという保証ではない。色々な苦労を乗り越えて、古川さんみたいに歳をとっていけるのか、それとも早々に「可」を通達されてしまうのか。
    どちらにしても、作中に登場したそれぞれの人生を噛み締めて、これからも私は自分の人生を紡いでいく。


  • 十数年ぶりの再読。やっぱり面白い。
    『恋愛で死神』が切ない。どの話も好きやけど、『死神対老女』が一番好きかな。清々しい。

  • 主人公千葉の考え方にクスっとさせられることが多かった。
    でもこの人、死神なんだよな・・・

    彼が淡々と仕事をして可をつけるように見えるけれども、そのくせ人間よりも人間らしく仕事をする様子は見ていて面白い。
    下手をしたら、彼らを深部まで理解していくのはある意味皮肉なのかもしれないが・・・

  • 「千葉」という死神が主人公の話。
    担当した人間が死ぬことに対して「可」か「見送り」かの判定をするために1週間人間界に降りてきた時のストーリーがいくつか書かれています。

    ひとつひとつ別々の短編集と思いきや、最後で納得。

    死神なのにいやらしい感じは全然しないし、
    何より千葉がクールな天然でちょっとかっこいい。

    死を扱う話なのに、読み終わっても爽快感が漂うステキな話です☆


    この話の中では、死神は人間界で唯一ミュージックが好き。
    トミーリージョーンズが宇宙人として出てくる缶コーヒーのCMも同じような感じだよなぁと思った(笑)

  • 死期が近い人間のもとに派遣される死神・千葉が、一週間でその死が妥当かを判断するお仕事を遂行する話。

    千葉がBOSSのCMに出てくる宇宙人ジョーンズっぽい。程よく感動、程よく笑える。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門、08年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞と本屋大賞を、2014年『マリアビートル』が2014大学読書人大賞を受賞。

「2020年 『AX アックス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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