姥捨 [Kindle]

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  • 2012年9月12日発売
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感想・レビュー・書評

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  •  最近本の集中力が落ちているので、息抜きに読みました。
     太宰治さんの作品です。自ら死を選ぼうとしている1組の夫婦の物語。奥さんが浮気したのかな?それで心中しようとしている、そんなお話です。
     私には残念ながら同調できるところがありませんでした。むしろなぜそこまで死にたいと思っているのか、不思議に思ってしまいました。
     これはきっとまだまだ私の人生経験と想像力と人を理解する気持ちとか色んなものが足りてないのかと思いました。

     <以下引用>
     死ぬことにも努力がいる。(p.56)

     人間失格の話にもつながるところがありました。この作品も太宰治さんの想いを書き記したものなんだろうと思いました。
     この太宰治さんという人はどんな人だったんだろうか。こんな美しい文章を、人を引き込む物語を生み出す人は、何を想い、何に悩み、何を憂いたのでしょうか。
     人の気持ちを理解できなくても考え続けようと思います。

  • 妻が死にに行くのを止めておきながら、そのすぐ後に自分も死のうと考える。
    普通に考えたら、展開としてはありえない。
    だけど、どうしてか理解できてしまう。口ではその場で言うべき言葉、励ましの言葉、前向きな言葉を言っておきながら、その後すぐに弱向きな思考に行ったり、言ってしまう弱さが表れてるのか。
    妻をそのようなことに追い込む自分に絶望して死にたくなったのか。

    すしのくだり
    妻は鉄火ずしを食べながら、まずいまずいと言っている。何かの心理描写があるのか、考えすぎか。生臭さ。生きる生臭さ、不純な生臭さ、。
    とりあえず読み進めてみる。

  • 自殺を決意した女とは思えないかず枝のサイダーのような生命力
    嘉七の陰鬱な性格、逼迫した現実の事実を抱えながら純粋にかず枝を愛する心の矛盾
    嘉七の汽車での長文の言葉は来るものがあった。
    ーおまえは、いいひとだ。いつでも、おまえは、素直だった。言葉のままに信じたひとだ。おまえを非難しようとは思わない。おまえよりもっともっと学問があり、ずいぶん古い友だちでも、私の苦しさを知らなかった。私の愛情を信じなかった。むりもないのだ。私は、つまり、下手だったのさ。

  • 人は弱い

  • 奥さんと心中しようとする話。
    旦那がクズ過ぎて若干いらっとした。

  • 心中する夫婦の話。
    ネタバレするとタイトルの姥捨は、生きるために妻を捨てる、つまり離縁することから。


    “ああ、もういやだ。この女は、おれには重すぎる。いいひとだが、おれの手にあまる。おれは、無力の人間だ。おれは一生、このひとのために、こんな苦労をしなければ、ならぬのか。 ”

    “ この女は、だめだ。おれにだけ、無際限にたよっている。ひとから、なんと言われたっていい。おれは、この女とわかれる。“


    こういうのを、世間一般では甲斐性なしの男、というのだろう。
    妻のかず枝は、超絶女子力の持ち主。
    普通の男だったら、“おれにだけ、無際限にたよっている。 ”のを喜ぶものだろうと思う。でも、この夫は違った。

    “ おれは、この女を愛している。どうしていいか、わからないほど愛している。けれども、もう、いい。おれは、愛しながら遠ざかり得る、何かしら強さを得た。生きて行くためには、愛をさえ犠牲にしなければならぬ。“

    甲斐性なし、は主語をつけるなら、人を愛する甲斐性、なんだろうな。

    男が女を愛する・妻にするということは、養い支え守る義務を持つってことで。この夫は、そういう愛に対する責任が取れなかった。
    それは相手を軽んじてるからではなくて、
    自分が無力で子供で、相手が重すぎるから。
    自分が生きていくだけでもう手一杯だから。
    生活のために姥を山に捨てるように、妻を捨てることを選択する。

    私は、夫の判断は正しいと思う。だって無理なんだもの。

    むしろ「男の甲斐性」自体に疑問を感じる。
    なんで男がそこまでしなきゃいけないの。他人に股開く女のために。
    第一、なんで女が男に頼るって方程式が当たり前に成り立っているの。
    好いてる=頼りにするって、イコールじゃなくない?
    好きだから甘えていいとは限らないのに。
    男女の仲だろうとなんだろうと、他人なんだから、
    相手の力量みて相手が耐えられる重さを預けるのが礼儀じゃない?
    と、マイナス女子力の私は思いました。

  • 太宰治の半ノンフィクションの作品。夫婦の自殺未遂の顛末が書かれている。

  • 太宰治全開。

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