縊死体 [Kindle]

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  • 2012年9月12日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 振袖の似合う若い娘と付き合っていた主人公の男の独白。
    彼は女があまりにも美しかったので、思わず殺してしまった。その死体を空き家の鴨居につるして逃げた。
    その後、「振袖娘の縊死体が見つかった」という記事が載るのではないかと男は毎日新聞を見ていたが、その気配はなさそうだ。
    しかしある日、男は変死体の記事を偶然見てしまう。見つかったのは若い娘の死体ではなく、背広を着た男の死体だと言う。……まるで、自分のような。
    男は慌てて振袖娘の縊死体を遺棄した空き家へ向かう。鴨居からぶら下がっていたのは、自分の死体だった。
    呆然とする主人公の背後に振袖娘が現れ、高らかに嗤う。

    語り手の正体は幽霊なのか。
    それとも本当に彼か娘を殺し、娘の祟りによって気が触れてしまったのか……。
    真相は人それぞれありそうですが、なんとも幻想的でひんやりとするホラー短編。

  • ゾッとしたどころの話じゃないよおおお一人の時に読むんじゃなかった…怖…

  • 凄く短いです。

    振袖姿で現れた恋人に気持ちの高ぶりすぎた男は、思わず首を絞めて殺してしまう。

    それから何日も公園で新聞を読み、事件の記事がないか確認していたが、いつまで経っても記事には載らない。そして、捨て置かれた新聞にいよいよ記事が載っていることに気づいた男は犯行現場の小屋を訪れる。

    そこで見たものは、自分の縊死体だった。

    響きわたる女の笑い声。
    短いけれど、ゾッとする話。

  • 昭和の怪談、といった趣き。どこからが狂気なのか。

  • 小学校の頃に読んだ怪談みたいな。
    女性が可愛すぎるという理由で絞殺されるのですが、夢野先生は若い女性を絞め殺したい願望があるのかな…。

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著者プロフィール

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。

「2018年 『定本 夢野久作全集 第5巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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