- 本 ・電子書籍 (232ページ)
感想・レビュー・書評
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おもしろかった。
主役が何人もいるような重層的なストーリー。落語なので読んでいてリズムが良いです。
幽霊に関する部分は謎も多いけど幽霊だからそれもいいのかな。
良い人物は皆お侍に限らず義の心を持っておりそれが見事でもあり痛ましくもある。また悪巧みをする人たちの人物像もそれぞれに厭わしく絶妙。
気のいい相川新五兵衞とその家の使用人たちとのとぼけたやり取りがなぜかとっても印象に残っている。 -
有名な牡丹灯籠。「お露新三郎」の怪談噺の部分しか知らなかったが、仇討ち、裏切り、血縁と養親両方への忠義の相克などが入り混じる超大作だった。
怪談ではコマ下駄の音がするから日本の幽霊には珍しく足があり、恨みというよりは恋い焦がれて取り憑く、中国の聊斎志異からの影響が濃いとも言われる。
文学史的には、言文一致体の先駆けともされる。
落語としては圓朝が15日をかけて語ったという。
いや、素晴らしい作品でした。 -
欲と因縁の物語。
明治維新以来価値観が変わって、武士道精神を持っている人はほとんどいないけれど人の欲深さは変わってないみたいだと感じた。 -
松本清張のような緊迫感と因果
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落語家が話すと、風景や色がついてくるんだなあと実感。
著者プロフィール
三遊亭円朝の作品





