怪談牡丹灯籠 04 怪談牡丹灯籠 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • ホラーには詳しくないので適当言いますが
    この頃からジャパニーズホラーは「結局いちばん恐ろしいのは幽霊ではなく人間だった…」なんですねー。

    速記だし江戸時代の口調だし、あと所々価値観がよく分からんところがあったりするので全てを理解して読めたわけではありませんが
    こんな落語を連日「続きはまた明日〜」って話されたら、そりゃあ毎日寄席に通うわ…と思いました。

    「あの時の伴蔵はこう行動していた〜タネ明かしver.」が読みたいです。

  • おもしろかった。
    主役が何人もいるような重層的なストーリー。落語なので読んでいてリズムが良いです。

    幽霊に関する部分は謎も多いけど幽霊だからそれもいいのかな。

    良い人物は皆お侍に限らず義の心を持っておりそれが見事でもあり痛ましくもある。また悪巧みをする人たちの人物像もそれぞれに厭わしく絶妙。

    気のいい相川新五兵衞とその家の使用人たちとのとぼけたやり取りがなぜかとっても印象に残っている。

  • 有名な牡丹灯籠。「お露新三郎」の怪談噺の部分しか知らなかったが、仇討ち、裏切り、血縁と養親両方への忠義の相克などが入り混じる超大作だった。
    怪談ではコマ下駄の音がするから日本の幽霊には珍しく足があり、恨みというよりは恋い焦がれて取り憑く、中国の聊斎志異からの影響が濃いとも言われる。
    文学史的には、言文一致体の先駆けともされる。
    落語としては圓朝が15日をかけて語ったという。
    いや、素晴らしい作品でした。

  • 欲と因縁の物語。
    明治維新以来価値観が変わって、武士道精神を持っている人はほとんどいないけれど人の欲深さは変わってないみたいだと感じた。

  • 松本清張のような緊迫感と因果

  • 落語家が話すと、風景や色がついてくるんだなあと実感。

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著者プロフィール

1839~1900。幕末から明治の落語家。人情噺を大道具・鳴り物入りで演じて人気を博す。近代落語の祖といわれる。代表作に「真景累ヶ淵」「怪談牡丹灯籠」「塩原多助一代記」など。

「2018年 『怪談牡丹燈籠・怪談乳房榎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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