本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (20ページ)
感想・レビュー・書評
-
マニラで積荷を降ろし、帰国途中のオンボロ船。出港まもなく苦しみ出した1人の水夫。熱波にやられたかと思われたそれは実は…次々とピークに投げ込まれる船員たち。足元から湧き出る呻き声…その船の末路は…労働者は鰹節なんかじゃない。ブルジョワジー共よ、よく見ておけ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
多くの作家の処女長編と同様に、「海に生くる人々」は異様に力のこもった作品だが、それに較べると、肩の力が抜けた感じの中編。
作家としての技量が上がり、手慣れてきた感じ。 -
本書において労働者は搾取され「殺される」。残るは誰もいない船。労働者の尊厳を守るのがプロレタリア文学。現代においても、「労働者の居ない船」になりうる船を目にする時、こうした文学による問題提起を何度でも続けなければならないと思う。適切な環境なしに生産を期待するのはNG。
全2件中 1 - 2件を表示