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感想・レビュー・書評
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戦前の思想がいろんな場面に色濃く出ている。これでも当時の子供たちはワクワクしたんだろう。戦争1年前の段階で原子力が出てきたのには驚いた。特殊相対性理論が発表されて35年程経っているが、子供向け小説に出てくるくらい一般的だったのだろうか?
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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普段このようなSFはあまり読まないから新鮮だった。
1940年で既にこのような火星人との話が作れるのが凄い。 -
こんな大作が無料で読めるなんて、いい時代ですね!
読むのに1ヶ月以上かかったような気がしますが、火星人と地球人の戦争とか、火星人対策の兵器とか、宇宙艇とか、火星国とか、よくそんな想像豊かに物語を作っていけるものだな、というのが率直な感想です。
今のSFじゃなくて、昔のSFってところに、味があるのかも知れませんね。 -
火星人の描写がかなり細かくて(特ににおい)臨場感があって面白い。火星に生き物がいると考えられていたところ(書かれた時代には人類は宇宙にすら出ていないというのを考えるとこれだけの宇宙モノを書けるのはすごいと思うけれど)とか、戦前の国民意識を反映した文章がところどころに見られたことには時代を感じて、それもそれで味。この時代の科学者や博士っていうのは今の科学者や博士よりもずっと偉く見られていたらしいし、実際にかなり能力が高くてスーパーな存在だったのかも知れないね。
文章が読みやすかった。これを読んで海野十三にハマってしまった。(iBooks) -
【戦前に書かれたSF小説】
海野十三のSF作品。内容、書き方は稚拙なものに見えるが、書かれた年が1940年と考えれば、凄いことなのかもしれない。
火星人と地球人との戦いを描いた作品で、火星人や戦うための武器などよく想像したなと思う。
とはいえ、中身はなく、SF作品として楽しむにしては、現代には足りないものが多いので星2つ。 -
子供むけの小説だけあって、ストーリーはやや大味なのですが、表現が簡単なのでいまの小説を読む感覚で楽しめました。
なにより戦前の子供たちがこんな小説を読んでいたのか、という発見のあるのが面白いです。教育的配慮のなされている子供むけ小説だけあって、当時の思想が随所に見てとれるのですが、それもまた一興と楽しめました。 -
ひゅう、ひゅう、ひゅう。ぷく、ぷく、ぷく。←火星語(笑)。1940年完結のジュヴナイルSF。日米開戦前夜の、まだ希望に溢れた少年たちは大いに興奮したんだろうな、と思うと面白い。アメリカでバローズが17年に『火星のプリンセス』を上梓したことと合わせると、日本の牧歌的な能天気さに心安らぐ気がする。突如地球に攻め入ってきた火星兵団と、地球と激突する軌道を取っているモロー彗星。2つの危機に、ヒロイン属性の千二少年、硬骨漢の新田先生、天才博士蟻田教授、武闘派佐々刑事、熱血漢の大江山課長が立ち向かう!
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1939年から1940年にかけて新聞に連載された小説。地球侵略を企む火星人「丸木」と、地球の少年千二、蟻田博士、新田先生らの攻防を描く。
海野十三の作品としては、かなりの長編。強烈なキャラクターがテンポよく話を進めて行く短編と異なり、間延びしてしまった印象。