ガリバー旅行記 [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (178ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 船乗りである主人公がさまざまな国に行って、一時的に過ごした国々のことを綴っている。自分よりも小さな人間げけの国、反対に自分よりも大きな人間だけの国、または馬が支配している国々などである。
    本文中、次の記述があった。すなわち、「戦争の原因ならたくさんありますが、主なものだけを言ってみましょう。まず、王様の野心です。王様は、辞意分の持っている領地や、人民だけで満足しません。いつも他人のものを欲しがるのです。」という部分である。これは、隣国のトップのことを言っているようである。
    この『ガリバー旅行記』、もともとは前回の読書本である佐藤優『世界史の極意』で取り上げられていたことから関心を抱いて読み始めたものである。佐藤優はこの本で、18世紀に欧州で取られた重商主義政策のメンタリティを皮膚感覚で理解するのに最適な文献として『ガリバー旅行記』を挙げている。曰く、ガリバーが未知の国から珍しいものを持ち帰って、それを売りさばくことによって利益を得ていることが分かるからだと述べている。しかし、私がこの『ガリバー旅行記』を読んだ限りでは、そのような記述はほとんどなかった気がする。

  • 小人国、大人国、飛島、馬の国と順を追って読み最後には呆然とする。
    随分旅好きな無謀な人だと笑っていられるのは最初だけで、色んな世界を見て知り、足元を揺らがされ消耗していく様は恐ろしかった。
    特に馬の国の話は人間の愚かさを突きつけられ、自らを省みることになった。ハッとしたのはヤーフの皮で帆を作り、という記述。つまり人間の皮である。反射的に嫌悪を感じたが、こうやって普段私たちも自分達以外の身体を利用して生きている。
    異種族を利用すること、同族でも争うこと、この罪深さと醜さを思わずにはいられなかった。

  • 長年愛され続けているだけあり、面白い。

    「次にどんなことが起こるのだろう」とワクワクしながらページをめくっていた。

    ガリバーの環境への適応能力は見習っていきたい。

    また、物語を通して様々な国の者達に出会い、私たち人間を客観的に見つめることが出来る。

    これはとても有難いことであった。

    私は子どもの頃、冒険ごっこをして川を渡り、大きな林に入ったり、廃墟に入ったりした日々を思い出した。

    何があるか分からない、未知の世界。

    同時の私からすればそれは「ごっこ遊び」ではなく、紛れもない「冒険」であった。

    大人になってからも、このような物語に出会うと子ども時代を思い出し、ワクワクが止まらない。

    とはいえ、ガリバーは冒険したくて冒険しているわけではないのだが…

    スウィフトよ、ワクワクをありがとう。
    そして、ヤフーの醜さを教えてくれてありがとう。

  • 友人が読んでいたので便乗。無料で読めたので青空文庫で読んだ。風刺小説として非常に有名な本書だが、割と楽しく読むことができた。やはり時代背景や当時の状況などを知らないと、それが何の象徴で何を皮肉っているのかわからない箇所がいくつかあった。後で解説を読みたい。あと主人公ガリヴァーが日本に来ていたとは本書を読む前は知らなかったので驚いた。これも何かしらの意味があるのか。

  • 古典だが古さを感じない。部分的に知っていたが、このようなストーリーだとは思わなかった。

  • あまりにも有名なガリバー。でも多くはリリパット(小人国)ぐらいの知識ではないでしょうか?

    その他にも大人国、ラピュータ、日本、馬の国など様々な国が登場します。そう、日本も登場しているのです。

    踏み絵が行われていた時代にガリバーは日本を訪れました。

    こういう歴史に残る名著は読んでおくと、後世に影響を受けてでた本と接することができ、非常に楽しいですね。

    もちろんジブリのラピュタや家畜人ヤプー(この本の馬の国に出てくるヤーフ・ヤプーが元ネタ?)などつながりを感じられます。

    オマージュという形でアニメや特撮でも観られる手法ではありますが、これこそ知識の有効活用かと思います。

    このガリバー旅行記は当時の世相を反映させた風刺ものだそうです。

    そう考えると、特に最後の馬の国を出た後のガリバーの行動は強烈に感じいるものがあります。

    現代もジョナサン・スウィフトの時代も普遍的なものがあり、現代においても新鮮にうつるテーマを考えるきっかけになりました。

    知っているようで知らないガリバーの世界を体験してみてはどうでしょうか

  • 小人や巨人や飛島など冒険するにはとても夢のある話で、想像するととても楽しく見て見たいと思う反面実際その立場になったら早々に根を上げそうです。戻るときの主人公の精神状態はあとがきの部分を読んだ後考えると確かに少し薄ら寒く感じます。

  • まあ次から次へと枯れることなく、良くこんなにアイデアが湧いてくるものです。デタラメ放題なのにちゃんと強烈な社会風刺となっているとは奥が深い。いろいろと読むとこの訳本では端折られている部分もあるようなので、他の訳も読んで見たいと思う。それにしても日本よ。奇想天外な空想上の訪問国ばかりの話に、唯一実在国として登場するとは。この裏にある風刺メッセージは何だったのだろう?

    追筆、https://en.wikipedia.org/wiki/Japan_in_Gulliver’s_Travels
    なるほどです。

  • 風刺の仕方が直接的というか、そこまで上手いとは思わなかった。

  • こども向けの作品というイメージでしたが、青空文庫のおすすめ作品として、web上で紹介されているのを見て、読んでみました。
    こどもの頃も読んだことなかったので、今回が初読となりました。読み始めた当初は、現実離れした世界観で、やはりこども向け作品だなぁと思いましたが、読み進めていくうちに、自分は固定観念に支配されて生きているのかもしれないと、自分の考え方を改めるきっかけをもらった気がした。
    りょうさくです。

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著者プロフィール

ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)(1667 - 1745)
アイルランド生まれの英国十八世紀を代表する作家。『控えめな提案』『書物合戦』『桶物語』などの作品がある。

「2021年 『ガリヴァー旅行記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョナサン・スウィフトの作品

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