ガリバー旅行記 [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 小人の国へ行った話かと思っていたが、巨人の国、ラピュタ、馬の国にも行っていたことを初めて知った。

    最後の馬の国は人間に対する風刺が厳しく、読んでいて身につまされる。

    そして、天空の城のラピュタには行ってみたいけど、ガリバーの行ったラピュタには行きたくない…。

  • 風刺が効いてるなあ.

  • 小人国、大人国、飛島、馬の国と順を追って読み最後には呆然とする。
    随分旅好きな無謀な人だと笑っていられるのは最初だけで、色んな世界を見て知り、足元を揺らがされ消耗していく様は恐ろしかった。
    特に馬の国の話は人間の愚かさを突きつけられ、自らを省みることになった。ハッとしたのはヤーフの皮で帆を作り、という記述。つまり人間の皮である。反射的に嫌悪を感じたが、こうやって普段私たちも自分達以外の身体を利用して生きている。
    異種族を利用すること、同族でも争うこと、この罪深さと醜さを思わずにはいられなかった。

  • 長年愛され続けているだけあり、面白い。

    「次にどんなことが起こるのだろう」とワクワクしながらページをめくっていた。

    ガリバーの環境への適応能力は見習っていきたい。

    また、物語を通して様々な国の者達に出会い、私たち人間を客観的に見つめることが出来る。

    これはとても有難いことであった。

    私は子どもの頃、冒険ごっこをして川を渡り、大きな林に入ったり、廃墟に入ったりした日々を思い出した。

    何があるか分からない、未知の世界。

    同時の私からすればそれは「ごっこ遊び」ではなく、紛れもない「冒険」であった。

    大人になってからも、このような物語に出会うと子ども時代を思い出し、ワクワクが止まらない。

    とはいえ、ガリバーは冒険したくて冒険しているわけではないのだが…

    スウィフトよ、ワクワクをありがとう。
    そして、ヤフーの醜さを教えてくれてありがとう。

  • 友人が読んでいたので便乗。無料で読めたので青空文庫で読んだ。風刺小説として非常に有名な本書だが、割と楽しく読むことができた。やはり時代背景や当時の状況などを知らないと、それが何の象徴で何を皮肉っているのかわからない箇所がいくつかあった。後で解説を読みたい。あと主人公ガリヴァーが日本に来ていたとは本書を読む前は知らなかったので驚いた。これも何かしらの意味があるのか。

  • 古典だが古さを感じない。部分的に知っていたが、このようなストーリーだとは思わなかった。

  • あまりにも有名なガリバー。でも多くはリリパット(小人国)ぐらいの知識ではないでしょうか?

    その他にも大人国、ラピュータ、日本、馬の国など様々な国が登場します。そう、日本も登場しているのです。

    踏み絵が行われていた時代にガリバーは日本を訪れました。

    こういう歴史に残る名著は読んでおくと、後世に影響を受けてでた本と接することができ、非常に楽しいですね。

    もちろんジブリのラピュタや家畜人ヤプー(この本の馬の国に出てくるヤーフ・ヤプーが元ネタ?)などつながりを感じられます。

    オマージュという形でアニメや特撮でも観られる手法ではありますが、これこそ知識の有効活用かと思います。

    このガリバー旅行記は当時の世相を反映させた風刺ものだそうです。

    そう考えると、特に最後の馬の国を出た後のガリバーの行動は強烈に感じいるものがあります。

    現代もジョナサン・スウィフトの時代も普遍的なものがあり、現代においても新鮮にうつるテーマを考えるきっかけになりました。

    知っているようで知らないガリバーの世界を体験してみてはどうでしょうか

  • 小人や巨人や飛島など冒険するにはとても夢のある話で、想像するととても楽しく見て見たいと思う反面実際その立場になったら早々に根を上げそうです。戻るときの主人公の精神状態はあとがきの部分を読んだ後考えると確かに少し薄ら寒く感じます。

  • まあ次から次へと枯れることなく、良くこんなにアイデアが湧いてくるものです。デタラメ放題なのにちゃんと強烈な社会風刺となっているとは奥が深い。いろいろと読むとこの訳本では端折られている部分もあるようなので、他の訳も読んで見たいと思う。それにしても日本よ。奇想天外な空想上の訪問国ばかりの話に、唯一実在国として登場するとは。この裏にある風刺メッセージは何だったのだろう?

    追筆、https://en.wikipedia.org/wiki/Japan_in_Gulliver’s_Travels
    なるほどです。

  • 風刺の仕方が直接的というか、そこまで上手いとは思わなかった。

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著者プロフィール

ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)(1667 - 1745)
アイルランド生まれの英国十八世紀を代表する作家。『控えめな提案』『書物合戦』『桶物語』などの作品がある。

「2021年 『ガリヴァー旅行記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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