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感想・レビュー・書評
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原民喜文学忌、花幻忌。
原爆ドームの詩碑「一輪の花の幻」より。
広島の生家で被爆された体験手記。
「二つに一つは助からないと思っていたのだが、今、ふと己が生きている事とその意味がはっと私を弾いた。」
この事を書き残さねばならない。
そのような決意のもとに 戦争原爆小説を書かれたようだ。
タイトル「夏の花」は、原爆投下の2日前、妻の新盆の墓参りの際手にした黄色い花から。
死臭と瓦礫の町となった広島。
悲惨さ残酷さを手記として綴る。
昨日登録した「その日〜」は、東京から広島へと向かう物語だった。作者の西川さんも広島出身。
原民喜は昭和26年鉄道自殺。
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-2024.03.13.読了
遠藤周作が「広島原爆を描いた小説の中でも最高のもの」と絶賛した、
という、凄惨このうえない描写がつづく短編。 -
広島での原爆投下からの逃避行。体験者だけあってリアルな描写。
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何かから紐づいて読む
なんでだっけ?
思い出したらメモ
原爆の悲惨さに、リアリティがあり自分もそこを歩いているような気持ちになって落ち込む
日常の一端過ぎてこわい -
晶文社の単行本で読了。
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原爆の落ちた瞬間から家族ともに逃げてゆくときの周りの凄惨な状況を淡々と記している。あまりにも酷い状態に言葉を失う。筆者が生涯原爆を恨み続けたのは当然だと思うが、その気持ちを知らない人には伝わらず、多くは失われてしまう。決して忘れてはいけないものなのだが・・・。(後日記:原民喜の夏の花は衝撃的。忘れてはいけない原爆だ。しかし、辛いことを見続けることは苦しい。人は楽しいことを求める。お笑いや漫才、落語、エンターテイメント、世の中の辛いことを忘れたいのも我々人間だ。)
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死ぬような地獄の中でなお生きなければならず、死を身近に感じながらやはり生きるしかない軽やかな絶望感。
語り聞いた既視感のある風景がやはり残酷で絶句する。 -
読まなきゃ、なんでまだ読んでないんだろと思いつつ、どれだけの年月が…
残り2編の連作読もう。 -
正直最後は「えっ?」って感じの終わり方だが、私小説やノンフィクションとして見るのが正しいとするとこの終わり方も登場人物の終わらない話として続いていくという仕掛けとして読めるのか。レポート書く前にそれなりの下調べが必要かもしれない。(授業趣旨から見ても多分)