燃ゆる頬 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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感想 : 6
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感想・レビュー・書評

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  • 簡単にまとめると、男子校という狭い世界で生きていた主人公が脱皮し、好きだった男の子を見捨ててしまう話。私の説明では足りないくらい深いです。同性愛の越えられない心の何かを繊細な文章で表現していて良かったです。BL好きな人には刺さるのではないのかなと思います。

  • 耽美で最高。
    この作品に出会ったのは某大学の過去問を解いていた時なんですけど、こんな耽美BLとして最高な話が受験に出てきたら回答どころじゃないだろうなと思いました。

    カリエスで尖った骨の描写が詩的で美しい。文豪の筆にかかれば病の症状すら詩情になるんだなあ。

    また読みたい。

  • オーディオブックで聞きました。

  • 高校の現代文の問題集かテストか何かに出てたんだけど、そのテスト終わったあとにクラスの一部の女子がただならぬ雰囲気で盛り上がってたのが面白くてすごくよく覚えている。私もざわついてた一人だった。

    ざわついてたけど皆「三枝」が読めなくて、でも「さんし」だとイラッシャーイの三枝さんの印象がちらついてお耽美でないので「ミエ」って呼んでた。
    「さいぐさ」はいいよね…お耽美っぽいよね…

  • 気の迷いと切ないは同意義。
    幼いは残酷。

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著者プロフィール

東京生まれ。第一高等学校時代、生涯親交の深かった神西清(ロシア文学者・小説家)と出会う。このころ、ツルゲーネフやハウプトマンの小説や戯曲、ショーペンハウアー、ニーチェなどの哲学書に接する。1923年、19歳のころに荻原朔太郎『青猫』を耽読し、大きな影響を受ける。同時期に室生犀星を知り、犀星の紹介で師・芥川龍之介と出会う。以後、軽井沢にいた芥川を訪ね、芥川の死後も度々軽井沢へ赴く。
1925年、東京帝国大学へ入学。田端にいた萩原朔太郎を訪問。翌年に中野重治、窪川鶴次郎らと雑誌『驢馬』を創刊。同誌に堀はアポリネールやコクトーの詩を訳して掲載し、自作の小品を発表。1927年に芥川が自殺し、翌年には自身も肋膜炎を患い、生死の境をさまよう。1930年、最初の作品集『不器用な天使』を改造社より刊行。同年「聖家族」を「改造」に発表。その後は病を患い入院と静養をくり返しながらも、「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」と数々の名作をうみだす。その間、詩人・立原道造との出会い、また加藤多恵との結婚があった。1940年、前年に死去した立原が戯れに編んだ『堀辰雄詩集』を山本書店よりそのまま刊行し、墓前に捧げる。1953年、春先より喀血が続き、5月28日逝去。

「2022年 『木の十字架』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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