真珠夫人 [Kindle]

著者 :
  • 2012年9月13日発売
3.88
  • (4)
  • (7)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (480ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 真珠夫人
    (和書)2010年05月22日 15:25
    2002 アートブック本の森 菊池 寛


    新潮文庫で読めば良かったかも。

    読み易く構成されているので気軽に読めました。

    なかなか面白いです。

  • 青空文庫・ソラリにて読みました。

    うーん、誰も救われない話だなというのが
    率直な感想。
    壮田勝平が死んだ後の瑠璃子の行動が、やっぱり理解できず…

  •  なぜ手を出したのか? ひとえに北村薫『六の宮の姫君』のヒロイン(名前が無い)が推していたから。
     ダウンロードして驚いた。長い……。読み通せるのか? 高峰を仰ぐアルピニストの心境を味わう。
     半分を過ぎた辺りから引き込まれる。一種のミステリ。真珠夫人の謎に満ちた行動の真意が、途中で明らかになり、クライマックスへなだれ込む。
     芥川が三国志の天才軍師で、その盟友 菊池寛は豪傑だろうとタイプ分けしていたら、教養もあれば、緊密な構成も出来るではないか。お見逸れした。

     余談:なんともエロチックなタイトルで、真珠のネックレスだけ身に帯びた貴婦人の裸身が浮かんでくる。毎日新聞の月報「毎日夫人」はエッチなニュアンスなのに「毎日かあさん」だとそうでもない。「夫人」という言葉を桃色に染めた戦犯は『チャタレー夫人の恋人』のような気がする。

  • 昔流行ったドラマのイメージで読んでみたら、全く印象が違った。

  • 因果応報、美しい親子愛、「女性」の反逆の物語……どう捉えるかは、その人の読んだ時の気持ちのあり方次第だと思う。
    読み進める手を止められない。きっと、自分も「瑠璃子」に魅せられたモブの1人に過ぎないのでしょう。

  • 考えさせられた。誰が悪者ということはなく、いろいろ入り組んで複雑なのが人間なのかな。

  • 純愛、欲望、復讐、嫉妬…何でも詰まっています。
    美しく裕福な未亡人と彼女を取り巻く男性、という構図が中心です。
    彼女はどうして放埒な生活をしているのか、読み進めていくうちにわかってきますが、そのメインストーリーを支える周辺のストーリーも面白くて、どんどん読めます。
    大正から昭和初期のサロン的な雰囲気を味わいたい方は、ぜひ。

  • よかった…
    瑠璃子がまさしくユディト。
    装飾品や風景描写がロマンティックです。

    長いけれど、お話としては
    ・瑠璃子が復讐のために輿入れする話
    ・信一郎が瑠璃子に魅かれ、決別する話
    ・美奈子ちゃんの初恋と瑠璃子の最期
    の、三部構成で読みやすいと思います。

  • とても長い小説。美しい未亡人をめぐる愛憎劇。カネと欲に踏みにじられた初恋とその復讐による罪の意識から生ける屍、そして妖婦となった瑠璃子。美奈子には、少女時代の自分を重ねいたのだろう。美奈子を守ることで自分の中の純粋な部分を守っていたのではないか。瑠璃子の最期は衝撃的で悲しいものだったが、美奈子が幸せになってくれそうなので救われる。

  • 落ちぶれた貴族に生まれた瑠璃子。
    美しく、気高く、聡明だったが、その潔癖さ故に成り上がりの富豪に目をつけられ、借金のかたに嫁入りすることになる。

    しかし、そこはプライドを持った瑠璃子。
    夫に決して体を許さず、処女を貫くと誓う。

    結果、夫は事件により心臓発作を起こし死亡。瑠璃子は誓いを守ったが、男性への不信感をさらに募らせ、男性の心を弄んでは捨てるという毒婦へ変貌してゆく。

    最後は、弄んだ男から刺されて死んでしまうのですが、死の間際に初恋の人と再会を果たしたわけですし、良い人生だったのではないでしょうか。

    作中で瑠璃子も言っていますが、男が女を弄ぶ事は良くある事なのに、逆に女が男を弄ぶと物凄く色んな事を言われる。それは平等ではない。

    瑠璃子のような人は、現代の方が良く生きられたかもしれないですね。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

菊池寛

一八八八年(明治二十一)香川県生まれ。本名・寛(ひろし)。第一高等学校を中退後、京都帝国大学英文科に入学。芥川龍之介、久米正雄らと第三次、第四次『新思潮』に参加。京大を卒業後、時事新報社に勤務するかたわら小説を発表、『無名作家の日記』『忠直卿行状記』『恩讐の彼方に』などで世評を得る。一九二〇年(大正九)に発表した『真珠夫人』が成功をおさめ、以後、約五十篇に及ぶ通俗小説を発表。その他の小説・戯曲に『父帰る』『藤十郎の恋』『蘭学事始』『入れ札』などがある。雑誌『文藝春秋』の創刊、文藝家協会の設立、芥川賞・直木賞の創設、映画事業への参画など、多方面に活躍した。一九四八年(昭和二十三)死去。

「2021年 『受難華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菊池寛の作品

ツイートする
×