レ・ミゼラブル 07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌 [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • ようやく革命っぽい話になってきました。長かった…。しかし、長かっただけあって、これまでの登場人物らに対する思い入れはかなりのものがあり、それぞれの人物らがどうなっていくのか、非常に楽しみになってきた。でも、タイトルの意味からして…、楽しみにするものじゃないのかも…。

  • 他人への執着と無関心、挙げ句の果ての自暴自棄。人間の脆さと醜さが見えた。ガヴローシュの純粋な優しさだけが救いかな。

  • 可哀想な生まれで、とことんついていないエポニーヌ。愛してくれない相手のために身を呈して死んでゆく。悲しすぎる。一方あまりにもぼんぼん育ちのマリウス。パンを盗んだ前科者が金貨を奪い取ったということで一生逃げまわらなければならないような時代に、反乱軍に参加するや否やいきなり2人も銃殺してしまう。ダメでしょう、これ。普通に考えればもう人生詰んでいる。真面目な子だけれど感情移入できない。さてコゼットの恋文を読んで絶望したジャン・バルジャン。無意識に娘に対して恋心まで抱いているのがちょっとキモい。

  • 愛を知る、愛を貫く、愛に葛藤する。
    それぞれの人生の明暗。
    『ああ無情』を愛読していた子供のときには、これらの表面しか見ていなかったと今なら分かる。
    子供が親の都合で暗黒に身を委ねなければならない話は本当に胸が痛む。そして自己責任が叫ばれる世の中で、見失っている大事なものがあることに気づかせてくれる。
    再度私のバイブルになると確信する本だ。

  • いよいよクライマックスに突入。
    七月革命後、ルイ・フィリップの治世の社会情勢を詳しく語ったうえで、
    マリユス、コゼット、ジャン・ヴァルジャンをはじめ様々な人々が、
    六月暴動へと突き進む大きなうねりに翻弄されてゆく様が描かれている。

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著者プロフィール

1802年-1885年。フランス・ロマン主義を代表する詩人・小説家・戯曲家。10代の若さで詩人として国王ルイ18世に認められるなど、早くから頭角をあらわす。すぐに戯曲や小説を発表するようになり、1831年に『ノートル=ダム・ド・パリ』、1862年にフランス文学界の頂点といわれる『レ・ミゼラブル』を発表して、不動の名声を獲得。政界にも進出したが、激動の時代により亡命生活も経験している。

「2022年 『ノートル=ダム・ド・パリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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