レ・ミゼラブル 08 第五部 ジャン・ヴァルジャン [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 最期まで正しくあろうとした人々の死が、ただただ悲しい。選んだ道は正しかったのか?他の道は無かったのだろうか?もし違う道を選んでいたとしても、結局は誰かが不幸になる。社会はそういう選択の連続なんだなと思った。
    歴史や政治の話が難しくて何度も挫折しそうになったけど、最後まで読んで良かった。舞台や映画では分かりづらかった登場人物の胸中を知ることができた。

  • 久しぶりに本読んで泣いた。ガツンときた…。
    救いはあったけど、悲しい。
    とても長く、苦しい読書だったけど、読んでよかったわ。

  • 前回この長い話を読んだ時の記憶は銀の燭台を盗んだ場面と臨終のシーンだけだったが、まあ左もありなんというくらいの怒涛の最終章。途中何度も投げ出したくなるユゴーの長講釈や、時代話を耐え抜いて、あたかも重き荷物を負うて遠き道を踏破して頂上に着いたときの感動がありました。残念だったのはクールフェラックらがあまりに簡単に死んでしまうこと。もう少しドラマが欲しかった。あと、人を2人も殺したマリウスが、たががコソ泥に対して偉そうに...と思わずにはいられなかったこと。私ももっと素直に読めればよかったのですが。

  • 長かった物語もクライマックスを迎え胸が締め付けられたが、最後は穏やかに読み終えられた。
    パリーの地下水路を行くジャンヴァルジャン、もうほとんど人生みたいだと思った。暗くて行き先が分からない道で、大事なものを背負い追っ手から守りながらただ前に進む。
    正しい行いはいつでもその時を待っていて、正直な者を迎え入れる扉はいつも開かれていると思う。寄り添って勇気をくれるような本。

  • 大変長かった物語を読了。
    六月暴動のこと。
    ガヴローシュのこと。
    ジャヴェルのこと。
    ジャン・ヴァルジャンの苦悶とマリユスへの告白。
    そして、何も刻まれていない墓石に誰かが書きつけた四行の句。
    「彼は眠る。数奇なる運命にも生きし彼、
    己が天使を失いし時に死したり。
    さあそれもみな自然の数ぞ、
    昼去りて夜の来るがごとくに。」
    波瀾万丈型(?)名作大河小説であった。

  • お前は人から見捨てられるだろうと思うのか、ばかな、いや決して、そんなことになるものではない。

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著者プロフィール

1802年-1885年。フランス・ロマン主義を代表する詩人・小説家・戯曲家。10代の若さで詩人として国王ルイ18世に認められるなど、早くから頭角をあらわす。すぐに戯曲や小説を発表するようになり、1831年に『ノートル=ダム・ド・パリ』、1862年にフランス文学界の頂点といわれる『レ・ミゼラブル』を発表して、不動の名声を獲得。政界にも進出したが、激動の時代により亡命生活も経験している。

「2022年 『ノートル=ダム・ド・パリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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