桜の森の満開の下 [Kindle]

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  • 2012年9月13日発売
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レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (30ページ)

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  • 山賊の男とわがままな女が一緒になる話。

    孤独であると桜の森が怖い。
    意味のないものの集合で美しさが完成する点など桜の森と女には共通点がある。
    従って、桜の森は女そのものであって、
    「孤独であると女が怖い。」と言い換えられそうだ。
    確かに男は女の苦笑や女に言い包められることを怖がっていた。
    男は女の、特に自分を否定する面を恐れていたのではないか。その面が彼女の鬼だったろう。
    それを殺した時男は孤独でなくなった。
    …のか?


    何なんだろう???分からないけれど心に残ってしまう。
    妖しく美しいお話というのだけ分かった。

  • 価値観の違う人間同士
    依存は孤独への不安なのだろうか

  • なんとなく突然読みたくなって。
    満開の桜の下に座る、強い風が吹く、舞い散る花びらで視界がけむる。
    みたいなイメージが強く残ってて。
    内容うんぬんというより、ただただ美しく狂おしい桜吹雪という印象。
    温度の冷たいはなし。

  • 春になると読みたくなる名著

  • な、なんじゃこりゃ!

  • さっと読めてしまうお話ながら、余韻がすごい。
    結局女は本当に鬼だったのか否か。
    桜が人を惑わせる。グロテスクで幻想的。
    首遊びの描写は気持ち悪いのに妙に物語性があって引き込まれました。

  • 森見版の 『新訳 走れメロス』収録の「桜の森の満開の下」の原典。
    人間誰しも、一番怖ろしいのは孤独なのかもしれません。
    美しいものがもつ儚さや切なさや怖ろしさについて、考えながら読みました。
    2020.02.26

  • 「桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。 … 大昔は桜の花の下は怖しいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。近頃は桜の花の下といえば人間がより集まって酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思い込んでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になります…」

    グロテスクで、恐ろしく、とても美しい短編小説。
    圧倒的な孤独と自然に対する人間存在の小ささを、桜を恐れる山賊、都から来た美しい女、びっこを引く女を通して描く。
    説話的で映像が目に浮かぶような文章が魅力。

    美しい景色の中にいて、ふと言いようもない孤独感に襲われることがある。
    この孤独感や無力感をまず受け止めて、そこからどう生きていくかが人間の真価を決めるのだろうか。と思う。堕落論とセットで読みたい。

    「桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分かりません。 … 」

  • 高校の古典の先生が1番好きだとおっしゃっていた作品で、時々思い出す。
    不思議で、何となく胸がざわざわする話。

  • オロオロしている盗賊ちゃんがだんだん可愛く見えてくる話。 都から奪ってきた美しい妻の尻に敷かれまくる。 足りなくなったら必要な分だけ都で盗ってくる、というような健康で野性的な最低限度の生活を山で送っていた盗賊ちゃんが、妻に唆されて都に移住する。そこでの生活は、盗賊ちゃんには理解しがたく、しんどいものとなっていく… もう、女の思考回路がイッてるのに盗賊ちゃんはヤバさをよく分かっていない。 盗賊のピュアさと、ラストの美しさに心が少し洗われる(?)。

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著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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