阿Q正伝 [Kindle]

著者 :
制作 : 井上 紅梅 
  • 2012年9月13日発売
3.13
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本棚登録 : 86
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (40ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 名前さえも判らない男、阿Q 。
    "阿Q"とは、適当に名付けられた。

    この阿Q は、社会不適合者である。
    村人から馬鹿にされ罵られても、都合よく自分で良いように解釈してしまう。
    『精神勝利法』は時にはいいが、毎度毎度だと反省ない人生を送り、成長しない。

    魯迅が阿Q のような男を主人公にしたのには、うんざりするようなメッセージがあるんだろうなぁ。

    最期の最期、阿Qに同情心は無い。

  • 阿Qの周りを気にして、自分を他人と比べて、少しでも楽にまた良く見せようと、ながされ、物事の本質ではなくて、うわべだけの見栄えで物事を判断し、よければ得意になり人を貶して、失敗してもそれを反省せず、雰囲気に流された結果がこの結末。阿Qと同じ気持ちは誰にでも潜んでいて、世間に媚をふり、自分の意思をもたないでうわべを気にする事は多い。恥ずべき事がそのうわべに騙され隠れていて、見抜けなくなりそうな世界になりつつある。阿Qを笑う前に考えなくてはならない。

  • 「乃公(オレ) 」という少し斬新な一人称。 阿Q正伝はまんがで読破で読んだことがあるが、狂人日記は読んだこと無かったので。中国の封建社会の批判を「人が人を喰う」と風刺している、という前提知識がないとただ被害妄想がすごい話、で終わってしまう…。 でも、最後に、「知らないうちに自分も喰っている可能性がある。だから次は自分が喰われるかも」という結論に達しているのは良かった。無意識のうちに皆封建社会の歯車となっているのだ…。

  • ‪魯迅の痛烈な社会風刺ですね。その中でも精神勝利法は自分が負けているのに、心の中で他人を見下して上に立った気になる。ガチガチに固めたプライドは弱い自分を守る為。哀れに感じます。‬その他にも彼が当時の社会で感じた事を詰めた話しになっています。

  •  中国の小説家である魯迅が1921年から22年にかけて新聞に連載した小説。魯迅が東北大学留学中に見た映画がきっかけで構想されたという話もあることから、なんとなく縁を感じて読んでみることにした。

     中国と言っても中華民国時代の作品だが、毛沢東がしばしば引用したとも言われる。阿Qのような底辺の労働者でも革命思想を持てるということのようだが、作品で描かれる阿Qは革命の意味など何も理解していない無知蒙昧な輩でしかない。彼のようになれというより、彼のような者でも受け入れようということだろうか。

     思ったよりずっと短く、あっという間に読み終えてしまったので拍子抜けした。

  • ★2.5。
    多分読者の教養・知性を要求している作品、よって当方には厳しいもので、、、
    主人公の反逆性がどのような社会背景から造形されたのか、ここに思い至らない限りこの作品の真価は分からんのでしょう。そして当方はどうだ言われれば、それは愚問な訳でして。

  • 意図的に文体を崩したりがリアル。革命や世直しのモチベーションの空寒さ虚無感が漂いながら、なお人間への愛をいや増す。

  • 恐い。多勢の強さを感じた。

  • 正直、作品を読んだだけでは、作者の意図がわからなかった。
    Wikipediaの作品解説を読んで、多少は理解することができた。
    阿Qに対する風刺と、阿Qの死にざまに不満を持つ人への批判と・・・・・・。
    当時の中国の社会状況を知らないと、作品の意味を理解するのは難しい。

  • 事実を淡々と述べているようで、そこには中国社会への批判が猛烈に込められているような気がした。どの時代でも阿Qのような人間は必ず存在する。我々がしなければならないことは、自分で物事を正しく判断することだ。

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著者プロフィール

本名、周樹人。1881年、浙江省紹興生まれ。官僚の家柄であったが、21歳のとき日本へ留学したのち、革新思想に目覚め、清朝による異民族支配を一貫して批判。27歳で帰国し、教職の傍ら、鋭い現実認識と強い民衆愛に基づいた文筆活動を展開。1936年、上海で病死。被圧迫民族の生んだ思想・文学の最高峰としてあまねく評価を得ている。著書に、『狂人日記』『阿Q正伝』『故郷』など多数。

「2018年 『阿Q正伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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