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感想・レビュー・書評
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これこそは、時代背景なり作者の思想、著作の意図等の予備知識なしには、まるで面白くない小説ではなかろうか。
荒廃した国、民度の低さを嘆く愛国者 魯迅。
阿Qは当時の愚民をデフォルメした存在。
魯迅は阿Qを通じて「あんた方も似たようなもの」と、民度の低い国民を批判することにより、国の底上げを促そうとしたのだろう、多分。
高慢な愚か者・阿Qに「身につまされる思い」もあるが、
阿Qという架空の男、あるいは阿Q正伝そのものから、中国人の国民性を汲み取ることは可能なのだろうか?
阿Qの特技?「精神的勝利法」にはピンと来ないが、中国人にありがちな発想なのだろうか?
毛沢東は阿Q正伝を傑作だと評したそうな。魯迅は中国共産党に政治的に利用されたと言われるが、
魯迅もまた共産党から受ける栄誉と待遇に浴して気分を良くしていたとか。
「阿Q正伝」って、文学として 名作なんだろうか?
どうもそんな気はしないんだが。
向学のため、文化大革命の何たるかを知ろうと試みたが、借りてきた資料があまりに大作過ぎて面食らってしまひました。 -
名前さえも判らない男、阿Q 。
"阿Q"とは、適当に名付けられた。
この阿Q は、社会不適合者である。
村人から馬鹿にされ罵られても、都合よく自分で良いように解釈してしまう。
『精神勝利法』は時にはいいが、毎度毎度だと反省ない人生を送り、成長しない。
魯迅が阿Q のような男を主人公にしたのには、うんざりするようなメッセージがあるんだろうなぁ。
最期の最期、阿Qに同情心は無い。 -
阿Qの周りを気にして、自分を他人と比べて、少しでも楽にまた良く見せようと、ながされ、物事の本質ではなくて、うわべだけの見栄えで物事を判断し、よければ得意になり人を貶して、失敗してもそれを反省せず、雰囲気に流された結果がこの結末。阿Qと同じ気持ちは誰にでも潜んでいて、世間に媚をふり、自分の意思をもたないでうわべを気にする事は多い。恥ずべき事がそのうわべに騙され隠れていて、見抜けなくなりそうな世界になりつつある。阿Qを笑う前に考えなくてはならない。
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風刺だったとしてもあまり面白いものとは思えなかった。阿Q自身が何かに抵抗している意図はないところに意味があるのかもしれない。
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中国の小説家である魯迅が1921年から22年にかけて新聞に連載した小説。魯迅が東北大学留学中に見た映画がきっかけで構想されたという話もあることから、なんとなく縁を感じて読んでみることにした。
中国と言っても中華民国時代の作品だが、毛沢東がしばしば引用したとも言われる。阿Qのような底辺の労働者でも革命思想を持てるということのようだが、作品で描かれる阿Qは革命の意味など何も理解していない無知蒙昧な輩でしかない。彼のようになれというより、彼のような者でも受け入れようということだろうか。
思ったよりずっと短く、あっという間に読み終えてしまったので拍子抜けした。 -
★2.5。
多分読者の教養・知性を要求している作品、よって当方には厳しいもので、、、
主人公の反逆性がどのような社会背景から造形されたのか、ここに思い至らない限りこの作品の真価は分からんのでしょう。そして当方はどうだ言われれば、それは愚問な訳でして。 -
意図的に文体を崩したりがリアル。革命や世直しのモチベーションの空寒さ虚無感が漂いながら、なお人間への愛をいや増す。
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恐い。多勢の強さを感じた。
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正直、作品を読んだだけでは、作者の意図がわからなかった。
Wikipediaの作品解説を読んで、多少は理解することができた。
阿Qに対する風刺と、阿Qの死にざまに不満を持つ人への批判と・・・・・・。
当時の中国の社会状況を知らないと、作品の意味を理解するのは難しい。 -
よ、よく分からなかった…orz…
阿Qはクズのようなヤツで、失敗しても「自分は悪くない」と思い込むことで自尊心を保っている。が、向上心はない。そのうち周りに流されて、わけも分からぬうちに処刑されてしまう。
反省し、己を磨くことが大切である、ってことでしょうか…? -
昔読んだ時もよくわからなかったが、
今読んでもいまいちよくわからない。
阿Qがいい加減な人間だということは分かるが。 -
平均的な中国人を理解するのは難しい
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魯迅が生きた時代の、中国を風刺した作品なんだろうけど、人間の中の普遍的なものを語っているわけでは無い気がするので共感しにくいですね。 魯迅が語り継がれるべき人で、この作品自体は語り継がれるべきものでは無い気がしますね。
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魯迅の代表的な作品。辛亥革命当時の中国人の心理的側面を捉えた作品だけれど、実はこういった思考はほとんどの人間の根本に巣くっていて、自分の内面と向き合うきっかけを与えてくれる。今の日本人が読むと、背景が重なる部分が多いかもしれない。
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中央公論社の、世界の文学セレクション36で、阿Q正伝を読んだ。
まあ、面白くなかった。
なぜ、この小説が有名なのか。いまひとつよくわからない。
辛亥革命前後の、チャイナの庶民の姿が描かれているからなのか・・・。