イワンの馬鹿 [Kindle]

制作 : 菊池 寛 
  • 2012年9月13日発売
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (38ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 短編というよりは童話なのか。トルストイの作品でも大分テイストが違って戸惑った。ただ、主張するところは同じで農本主義、ユートピア的な社会主義に近いものなのだろう。

  • アマゾンのオーディブルで聞いた。
    軍人のシモンと太っちょのタラス、馬鹿のイワン、妹でおしのマルタという兄弟がいて、この兄弟を仲違いさせようと悪魔達が企むが…という話。
    寓話的というか童話的というか、人物の造形や行動や世の中のことの細部を省略してわかりやすくし、教訓や風刺を織り込んで描かれている。
    権力や武力やお金など、文明社会が大きくなる中で必要なもの、他者よりも上に立てるもの、そう言うもの(あるいはそう言うものを欲する人間)を批判している。のか?

    まあ言わんとしていることはわからんではないが、イワン的無欲で実直でピースフル的風景をあまりに賛美していて、いやそうとばかり言えんだろという気持ちを抑えるのが難しかった。
    こういった言いたいことありきの作品にこんな批判はナンセンスのそしりを免れないとも思うが。
    ただし、話自体は面白く聞けたので、それはそれで良かった。

  • 労働と社会福祉についてのたいせつなお話

    "ただイワンの国には一つ特別なならわしがありました。それはどんな人でも手のゴツゴツした人は食事のテイブルへつけるが、そうでない人はどんな人でも他の人の食べ残りを食べなければならないことです。"

  • 馬鹿最強説!そして労働という力

  • 愚直、馬鹿正直の意味で「馬鹿」であり、智慧のない馬鹿ではないです。イワンの開き直り系働き者の人生観は「三匹の子豚」の末っ子の如く清々しいです。

  • 言いたいことはやはり、真面目に働けということだろう。そして、軍国主義や資本主義の否定。トルストイはロシア人。

  • アマゾンで無料ダウンロードにて。
    無欲であるがままを受け入れて生き、他人を疑うことをせぬ勤勉な農民の姿が、ばかと言われながらも憎めない風になっていて、私の知らぬ独特の視点だった。
    残念ながら私の知識では時代と文化が違いすぎて共感が難しかったのだが彼の話を現代風に描写すればどうなるか気になるところである。
    何故あそこまで農民にスポットが当てられ、騎士や商人が皮肉られなければならなかったのか?彼は身分や職業について何を思っていたのか。
    自分がロシアについてあまり知らぬことを感じさせられた本だった。
    しかし、先に気をもまず、受け継がれてきた土地を耕すことをよしとする善良な人々は、少し学ぶところがあるかもしれぬと思った。

  • 20年ぶりくらいに再読。子供の頃は、花咲か爺的な「清貧を知り実直に生きよ」という話だなと受け止めていた気がしますが、今読むとまた、当時のロシアの無政府主義やら共産主義やらの美徳の部分が垣間見えて別の面白さがあります。みんながみんなこういう人ばかりなら平和に暮らせるかもしれないけど、実際は悪魔だったり上の兄弟たちみたいな人が多数派だから、頭を使わないでいると「ばかをみる」一方。それに頭を使って余計な苦悩をしたり外道(?)に落ちた先でしか出会えないものもあるから、どう生きたら正しいのかなんて一概には言えない。

  • イワンたち兄弟を潰そうとする悪魔。兵力や金をエサに、堕落させようとする。しかしイワンだけが一向にそれら誘惑にのらない。悪魔は、何故、のってこないのか理解できない。兵力や金こそ、何よりも大事なものではないか、彼はと考えている。
    本書を読んで素直に「悪魔は悪いヤツだ!!」と私はどうしても思えなかった。何故なら自分も悪魔寄りの考えに近い部分があったから。兵力は流石に惹かれないが、大金をつまれれば心は揺らぐ。
    そうした自分の邪な気持ちをあぶり出してくれる、そんな良書だった。

  • 手のゴツゴツした人は食事のテイブルへつけるが、そうでない人はどんな人でも他の人の食べ残りを食べなければならない

    今の生活がいかに無駄が多いか、自分の甘えと奢りを痛感させられる本

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