イワンの馬鹿 [Kindle]

  • 2012年9月13日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 1. 強欲は身を滅ぼす。
    2. 正直は身を助ける。
    3. 献身は周囲を幸せにする。

  • 馬鹿と書いて「愚直・正直者・親切な人」と読む物語だと思います。
    主人公のイワンはどんなことがあっても「いいとも、いいとも」と言っちゃう人なんですよね。上二人の兄が無茶苦茶言っても聞いちゃう。お兄さんたちのお嫁さんたちがひどいことを言ってもその通りにしちゃう。もちろん彼らが助けを求めてきたら助けちゃう。
    三人の悪魔と老いた悪魔が彼ら特にイワンを陥れようとあの手この手を使うのですが結局はイワンの純真さの前では、そんなことはなんの意味もなくって計画は頓挫するだけ。おまけに消えざるを得ない状況になってしまう。
    現実世界で何もかもが嫌になってしまった時に元気をもらえるユーモアたっぷりな面白い作品でした。

  • 馬鹿の完全勝利。

  • 短編というよりは童話なのか。トルストイの作品でも大分テイストが違って戸惑った。ただ、主張するところは同じで農本主義、ユートピア的な社会主義に近いものなのだろう。

  • すごくよかった。題名は有名なので知っていたがこんなに読みやすくグイグイと読まされ、こんなに面白いとは思ってなかった。読後感が最高に清々しい。

  • タイトルは知っていたものの、本編を読んだことが無かったので読んでみた。努力をしないで金儲けをするのは良くない、何事もコツコツとやることが大事、という分かりやすいおとぎ話だった。二人のお兄ちゃんは二度と同じ過ちを繰り返してるので、イワンとはまた違う馬鹿なんだろうなあ。あとイワンのお嫁さんが元お姫様なのになかなかいいキャラしてた。

  • 児童小説なのかな? トルストイって名前がかっこよくて呼んでみた。ドストエフスキーみたいなかんじの小説だと思ってた。

    金とか地位よりも、汗水垂らして労働する事が大切。当時の価値観を知る事か出来た。ニーチェが読んだらシュバってきて怒りそう

  • 始めて読んだけど面白かった。
    王の姫のところにイワンが立ち入った瞬間に病気が治ったので結婚する件はよくわからんがw 
    年寄った悪魔が金貨を配りはじめて、行き渡ったたらみんな無関心になり、ずっと塔の上で頭を使って稼ぐ演説していても誰も来なくなったという件は現代にも通じる。
    生きていれば人は腹が空くし、恵は大地からもたらせられるものであり、身体を動かさなければ何も始まらず、他者に感謝しなければ繋がりは保てない。
    シンプルで深い作品だった。

  • かの国のメンタリティが少しでもわかるかなと思って読んだけど、一番近いのは軍隊で全てを解決しようとした長男で、しかも最終的にはさらに不幸になった。金も戦争でも、頭で仕事をしても結局幸せにはなれないんだよな。

  • タイトルを見て、妙に懐かしくなり思わず手に取りました。
    内容は全く覚えていませんでしたが、小学生のころに読んだハードカバーの装丁を思い出しながら読みました。

    ロシアの作品とわかって、暗い物語かと思いましたが、読んでみると、子供と一緒に読めそうな楽しい物語でした。
    100年以上前の作品なので、今では考えられない表現が出てきたりしますが、教えられる教訓の大切さは今にも通用するものでした。最近は頭を使って稼ぐ人が賢いという風潮がありますが、それとは違う価値観で、ちょっと考えさせられます。
    とても良い作品だと思いました。

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