流刑地で [Kindle]

制作 : 原田 義人 
  • 2012年9月14日発売
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (30ページ)

感想・レビュー・書評

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  • カフカは場面劇だと言うが、これはほとんど場面も変わらないのでより戯曲的に感じる。
    メタファーとしてではあれ、直截的に血や死が描かれている分、カフカでもグロテスクな部類だと思う。
    主題は旅行者、将校、受刑者それぞれの気持ちだろう。
    最後の場面で、旅行者が兵士と受刑者を追い払って帰路につく理由が分からなくてモヤモヤしている。

  • 村上春樹の海辺のカフカの作中に登場したため、予備知識として読んだ。
    皮肉っぽい話である。海辺のカフカではアイロニーという言葉が使われていた(ここでは本作ではなくオイディプス王が例だったが)。
    将校が大事に手懸けてきた拷問器具で自裁をとげたのは彼の人生において美点と言って良いだろう。しかし器具は正常に働かなかった。こうして美点をてこにしてもたらされた悲劇は不可避的にアイロニーを生み出した、と言えるのかも。
    なんにせよ後味が良くない。

  • カフカは虫になるやつを読んだけど、こっちはちょっととっつきにくかったかな。
    訳のせいかも。
    訳を変えてもう一度読んでみたいところです。

  • 戦争が生み出した狂気。自動拷問処刑装置の話なのかと思いきや…。その装置が旅行者の気に染まぬときには、将校は自害することを決意していたのだろうか?
    いずれにしても、胸糞の悪くなる話。

  • 切れ味抜群。

    処刑装置、内容、結末までカフカの作品は想定外で読んでいても魅力的です。

    カフカらしさ満載です。

  • 旅行者、将校、奇妙な処刑装置などの説明があまりされない。 なにかのメタファーなのかも。
    将校が自らを処刑しようとたのは処刑装置が人生の全てだったからかも

  • 「流刑地で」(フランツ・カフカ:原田義人 訳)[Kindle版]を読んだ。追いすがる兵士と受刑者とを突き放して島を離れる旅行者の本来の目論見や真意が那辺にあるのかが何度読んでも確信が持てない。間違いなく二人を乗せてしまうであろう自分がいて、そして流刑地の抜けるような青空を想う。

  • カフカの感想は述べ辛い。
    生と死とその境界と旅行者と将校と処刑装置などが出てくる。
    受け手の視点次第で、恣意的な読み方ができることはすばらしい。

  • 保有状況:所有&購入日:41400&購入金額:0

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著者プロフィール

1883〜1924。チェコのプラハ生まれ。プラハ大学で法学を専攻。ジョイス、プルーストとならぶ現代世界文学の最も重要な作家。著書に「失踪者」「城」「審判」など。

「2013年 『ミレナへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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