- Amazon.co.jp ・電子書籍 (334ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
身に覚えもないのにいきなり逮捕通告を受ける唐突さは『変身』を思い出した。社会的な地位もあった有能な人物が不条理によって心身ともに追い詰められていき、わけもわからぬまま処刑されるまでを描く。カフカ自身も会社勤めしてた頃は有能だったようだし、不条理=病身だったりするのかな。荒唐無稽で唐突にも感じられるけど、超真面目で融通きかない人の頭ってたいていにして極端に振れがちで、物事を誇大に捉えてしまったりする癖があるので、こんなもんかなとも思う。弁護士は父親のメタファーだろうなぁ。眩暈を覚える読書でした。
-
解説から、結末とはじまりが同時に書かれたということがわかり、「なるほどな」と思ったのである。
本作も未完。
始まりと終わりの間を作る過程では、もしかしたら別の方向へと結末が向いていたのではないか、そんな気がする。
主人公と画家との会話で画家は、審判の結末として三つの可能性があるという。
「ほんとうの自由」「見せかけの自由」「ひきずっていく場合」
カフカはどの自由を選ばせたかったのだろうか。
選んだ結果があの結末だったのだろうか。 -
カフカの作品についてつらつら考えてみるが、
まとまることはないので以下省略。 -
わけがわからん。
結末も最高に意味がわからない(ある意味面白くはあるが)。
法律社会がはらむ矛盾や闇を強烈に皮肉ってるのはまあ分かるんだけど、プロットが冗長だし、未完だし・・・。
いままで読んだ本の中でトップクラスに意味がわからない。