日本料理の基礎観念 [Kindle]

  • 2012年9月14日発売
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感想・レビュー・書評

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  • きくち正太さんの作品のルーツってここから来てるのかなあ。いくつか読んで文章のテンポが好きになって来た。

  • 美味しんぼだ。だしの取り方の文章も入ってた。

  • ■書名

    書名:日本料理の基礎観念
    著者:北大路 魯山人

    ■概要

    明治から昭和にかけて書、篆刻、陶芸、漆芸、画、食など多岐にわ
    たり活躍した芸術家、北大路魯山人による随筆。初出は「星岡」
    [星岡窯研究所、1933(昭和8)年]。料理人相手の講演。日本料
    理に対する心構えを説く。姿勢、材料の選定、勘の鍛錬、持ち味を
    殺さぬ大切さ、出汁、味の素、新鮮な野菜、新鮮に保つコツ、魚や
    鳥肉の扱い、食器、などなど。
    (From amazon)

    ■感想

    日本料理以外をバカにしすぎ。
    日本料理以外の全てを知って、こういう発言しているのかな?
    この本だけ読んだら、現存してたら、視野が狭い老害にしか思えない。

    内容も抽象的すぎる。
    良いこと言っていると思うのですが、料理以外も、基本的同じでは?
    と思う事も多々あります。

    ■気になった点

    ・料理とは食というものの理を料るという文字を書きますが、そこ
     に深い意味があるように思います。

    ・真に美味しい料理はどうも付焼刃では出来ません。隣りの奥さん
     がやられるからちょっとやってみようか、ではだめであります。
     心から好きで、味の分る舌を持たなくては、よい料理は出来ない
     のであります。

    ・自分の料理を他人に無理強いしてはなりません。相手をよく考慮
     して、あたかも医者が患者を診断して投薬するごとく、料理も相
     手に適するものでなくてはなりません。そこに苦心が要るのです。
     医者が患者の容態が判るように、料理をする者は、相手の嗜好を
     見分け、老若男女いずれにも、その要求が叶うようでなくてはな
     りません。

    ・もともと美味いものは、どうしても材料によるので、材料が悪け
     れば、どんな腕のある料理人だって、どうすることも出来ませ

    ・実際、料理といいますのは、好きでつくるというのでなくてはな
     りません。それが趣味であります。ただ知って美味くつくるとい
     う知識だけではなく、温かい愛情で楽しみながらやるという気持
     であります。だから、食器のことなども心がけることによって、
     美術の趣味を深くすることができます。

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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