雪女 [Kindle]

  • 2012年9月14日発売
4.22
  • (5)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 32
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (8ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短いけど、涼しくなれる

  • その昔武蔵の国のある村で、二人の木こり(老人と若者)が遭遇した〝雪女〟のお話です。年老いた木こりは、女の一息で凍り付き敢え無く亡くなります。女は目撃したことを漏らせば即座に殺す、と言い残し雪の中に消えていきました。次の年の冬、色白でとても綺麗な〝お雪〟と名乗る女が現れ、若い木こりと夫婦になり、男女十人の子どもを産みますが・・・。素性を知られると、この世では人並みに生活できない哀しい〝雪女〟。一面では残酷な怪談話です。

  • 相澤亮「雪ノ女」の原作と聞き。マンガとの違いを味わいつつ。ただ、どうして、誰にも行ってはいけないなんて呪いをかけてしまったのだろう、と自分でも後悔したのではないだろうか、あるいは当の本人だったんだから別に罰しなくも良かったのではないだろうか、と詮無い思いがめぐる。

  •  本が読めないちょっとの合間で読む青空文庫。この青空文庫に掲載されている小泉八雲さんの物語はすべて読み終わりました。
     狢と同じくらいかそれ以上に有名なお話。私は昔、日本昔話的な本で読んだ覚えがあります。最初に凍らされたおじいさんの青白い姿が浮かんできてゾっとします。
     これは嫁入りの話。村人と恋に落ちて村へ入り、でも正体がばれて出て行ってしまう。婚姻という形で入ってくるが、正体がばれてというかばらして出て行ったことになぜ?と疑問が湧きました。
     雪女は夫に「話してちょうだい」と言いました。本当にばれるのがいやならそんなこと言わずにごまかしたり、その場を立ち去ればいいのに。
     なんでだろうと私なりに想像してみました。もし、雪女が嘘をついていることに罪悪感を感じていたのだとしたらどうだろう。何年も何年も好きな人に秘密、それもかなり大きな秘密を隠しているのだとしたら。自身は年をとることがないが、夫や子供たちは違う。。
     もしかしたら、雪女はそんな呪縛から逃れたかったのかもしれません。

     <以下引用>
     しかしお雪は十人の子供の母となったあとでも、初めて来た日と同じように若くて、みずみずしく見えた。(p.15)

  •  物語が短すぎではあったが、きちんとその中で人の心情や恐ろしさなどが描かれており、面白いと思った。最近の下手な短編集よりもきちんとストーリーづいているから読みごたえはある。

     雪女をただ怖いだけの存在にするのではなく、人情深さが付加されたことにより憎めない妖怪となった。そしてなにより、冒頭に雪女の一目惚れがあったことで人の女がする、悲哀の匂いがビンビンに香ってきた。落ちを知った上で読んでいても、心が雪女に囚われた気がする。読了後も心が悶々とする、不思議な気分。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1850-1904年。ギリシア生まれの英国人。作家、英文学者。旧名ラフカディオ・ハーン。1890年来日。松江で小泉節子と結婚、後に帰化。東大等で教鞭をとりつつ日本を海外に紹介。著書に『怪談』『心』他。

「2016年 『心 個人完訳 小泉八雲コレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小泉八雲の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
北大路 魯山人
夢野 久作
アーサー・コナン...
エドガー・アラン...
芥川 竜之介
太宰 治
アーサー・コナン...
アーサー・コナン...
芥川 竜之介
三浦 しをん
アーサー・コナン...
梶井 基次郎
小泉 八雲
芥川 竜之介
小泉 八雲
エドガー・アラン...
北大路 魯山人
太宰 治
芥川 竜之介
樋口 一葉
黒岩 涙香
芥川 竜之介
森 鴎外
アーサー・コナン...
芥川 竜之介
芥川 竜之介
新美 南吉
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×